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女性ホルモンの乱れだけではない!がん予防なども。ピルの「新常識」

まとめ 女性の健康

女性ホルモンの乱れだけではない!がん予防なども。ピルの「新常識」

ピルの服用によって卵巣がん、子宮体がんなどのがんを防げることは、すでに統計上明らかになっています。ピルの「新常識」です。

2017.12.19

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海外では当たり前!ピルのこと、どのくらい知っていますか?


日本ではまだ普及率が約4%と低い数値のピル。


なぜ日本でピルがなかなか普及しないかというと、中絶に対する心理的な障壁が低いことに一因があります。


ピルには、まず妊娠を避けるという目的もありますが、服用によって卵巣がん、子宮体がんなどのがんを防げることは、すでに統計上明らかになっています。


ピルについての「新常識」をまとめました。



目次



  1. 「なんとなく不調」は女性ホルモンの乱れが原因?

  2. ピルで子宮内膜症改善!知られざる効果や服用法

  3. ピルでがん予防?卵巣がん・子宮体がんを回避するピルのメリット

  4. ピルを飲むなら知っておきたい「新常識」


「なんとなく不調」は女性ホルモンの乱れが原因?


生理不順や生理痛、むくみやイライラ、落ち込みなど、病気ではないけれど「なんとなく不調」を抱えている女性は多いのでは? これらの症状を引き起こしているのは女性ホルモンの仕業なのでしょうか?


病気ではないけど、月経にも体にも支障が出る女性の不調は、ホルモンバランスの乱れから来ていることが多くあります。


自律神経と女性ホルモンの関係は密接で、自律神経が不調になると女性ホルモンのバランスも乱れてきます。どちらも脳の視床下部という部分がコントロールしており、その司令塔はストレスにとても弱いのです。


低用量ピルや漢方薬で症状がかなり改善されることもあります。


不調を感じて、それがしばらく続くようなら、一度婦人科で相談を。「敷居が高いし、なかなかきっかけがない」という人は、企業などで行っている子宮がん検診の際に相談されてもいいかと思います。



"原因や対処法について、対馬ルリ子女性ライフクリニック銀座の大山香先生に詳しいお話を伺いました。"


「なんとなく不調」は女性ホルモンの乱れが原因?



ピルで子宮内膜症改善!知られざる効果や服用法


女性特有の病気である子宮内膜症。不妊につながる恐れもあり、治療が難しく、治っても再発を繰り返すといった話も耳にします。 


 


しかし、経口避妊薬であるピルが子宮内膜症に効果を発揮するといいます。


 


低用量ピル服用者は非服用者に比べて子宮内膜症の発生率が50%も減少し、予防治療効果も。不妊症のリスクでは、ピル服用者では40%低下しています。


 


日本でのピル普及率は3~5%とまだまだ低いのが残念です。早い時期から使っておけば、痛みでつらい思いをすることはありません。 


 


手遅れになって高度生殖医療しか方法がなくなると経済的にも多くの負担がかかりますが、事前に病気を抑えておけば自然妊娠も期待できます。 


 


そう考えれば、ピルは現代女性の賢い選択の1つ。日頃、生理不順や生理痛で悩んでいる人は早めに婦人科や産婦人科を受診して、ピル使用について気軽に相談していただきたいですね。



"ピルと子宮内膜症との関係について、しのざきクリニックの篠崎百合子院長にお聞きしました。"


ピルで子宮内膜症改善!知られざる効果や服用法



ピルでがん予防?卵巣がん・子宮体がんを回避するピルのメリット


ピルを服用していると、「卵巣がん・子宮体がんが予防される」という声と、「卵巣がん・子宮体がんのリスクが上がる」という声の正反対の2パターンの意見を耳にします。一体どちらの解釈が正しいのでしょうか。


 


30年以上にわたって蓄積された海外のデータによると、ピルは卵巣がんに対して優れた予防効果をもつという報告がありますが、これは排卵が長期にわたり抑制されるための効果だと考えられます。 


 


1年の低用量ピルの使用で10~12%、5年で50%、10年以上で80%までリスクが減少。この予防効果は服用中止後20年後ほどまで続くといわれています。そのため、海外ではピルを服用する理由の1つとして、母親が卵巣がんだった人が遺伝的リスクを考えて、がん予防として飲むというケースも多いようです。


 


また、生殖期のピル服用は好発年齢50~65歳である子宮体がんのリスクも軽減。これは規則的な月経により、子宮内膜をきちんと剥脱させる効果によるものだと思われます。 


 


2年の使用で40%、4年以上服用すれば60%減少。卵巣がんと同様に、服用中止後もその効果が維持されます。



"しのざきクリニックの篠崎百合子院長にピルの知られざる効能と女性特有の病気である「卵巣がん」「子宮体がん」との正しい関係についてお聞きしました。"


ピルでがん予防?卵巣がん・子宮体がんを回避するピルのメリット



ピルを飲むなら知っておきたい「新常識」


日本ではまだ普及率が約4%と低い数値のピルですが、ヨーロッパ諸国では「生理が始まったらピルを飲む」というほど、普及しています。まさに、車を運転するならシートベルトを着用するくらい、ピルを飲むことがあたりまえの地域があるのです。


 


ピルには、まず妊娠を避けるという目的もありますが、服用によって卵巣がん、子宮体がんなどのがんを防げることは、すでに統計上明らかになっています。その効果は5年飲むより10年、10年飲むより20年…と、服用した期間に比例すると言われています。ですから、ピルはあらゆる年代の女性に役立つ薬で、「飲まないことがデメリット」であると言えます。


 


実は近年、正規品に見せかけたニセ薬が世界的に出回っています。


幸い日本の医療機関であれば、製薬会社の正規代理店を通じたピルをきちんと処方することができます。ピルを飲みたい方は、必ずドクターから処方してもらうことをおすすめします。



"ケイ・レディースクリニック新宿の川越 信隆先生に、ピルを飲むなら知っておきたい「新常識」を伺いました。"


ピルを飲むなら知っておきたい「新常識」



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