結婚してそろそろ赤ちゃんが欲しいと思って始めた妊活。でも、なかなか赤ちゃんを授からない……。「ひょっとして不妊症なの?」と不安になるのは当然のことです。不妊の原因は女性側にあるイメージが未だにありますが、じつは不妊の原因が男性にある場合も少なくないのです。不妊は40%が女性、40%が男性、残り20%が両方に原因があると言われています。
男性不妊の原因の多くは、造精子障害と言われています。これは精索静脈瘤、つまり精巣の血流障害で酸素交換がうまくいっていないことが原因です。またEDも血流障害が原因です。これらを中医学では「瘀血」といいます。
舌が紫色だったり、舌の裏の静脈が怒張している人は瘀血で、下腹部の血流がよくない可能性があるので、内面からのケアが必要です。
妊活で男性にチェックしてほしい項目を挙げると、
1. ノートパソコンをいつも膝の上で作業する
2. 喫煙の習慣がある
3. マスターベーションも含めて射精回数が週2回以下である
4. 高血圧・糖尿病の持病がある
5. 育毛剤の西洋薬を服用している
6. 睡眠時間が不規則で6時間以下である
7. BMIが25以上
8. 陰嚢に痛みを感じる
9. トランクスよりブリーフを好んで履く
10. 性感染症にかかったことがある
以上の項目で3つ以上あれば、要注意です。
特に睡眠の質が重要です。眠りが浅い、夢をよく見るなど睡眠の質がよくない方は体内の血流に障害がでやすいのです。体内時計という言葉を最近よく耳にしますが、生活習慣の乱れは精子の質に重大な影響を与えるのです。体の部位では、ふくらはぎが硬かったり、むくみがあるのは、骨盤内の血流が悪いことから起こります。骨盤内血行が悪くなると精巣の血行も悪くなるので、造精子障害になりやすいのです。
このような症状がある方は、三陰交、承筋、太谿、太衝、百会などのツボを毎日指圧するか、鍼灸治療を定期的に受けて血行をよくしましょう。これは男性不妊だけでなく、女性不妊にも当てはまることです。女性の骨盤内血行が悪ければ、卵巣や子宮にダメージが起き、いい卵ができない、着床障害や発育障害が起こりうるからです。
誠心堂では血流の滞りを調整する「三焦調整法」で妊活のお手伝いをしています。
良い精子を作るためにお食事では、「必須アミノ酸」9種類を万遍なく摂取するようにしましょう。特に精子はアミノ酸の集合体ともいえます。とくに8割以上がアルギニンで、できています。
おすすめ食品
亜鉛・・牡蠣、小魚、海藻類、乳製品、大豆製品、赤みの牛肉
セレン・・いわし
ビタミンB1群・・くるみ、赤みの多い肉、干し湯葉、鰹節、ゴマ、アーモンド
不妊症かもしれないと思ったら、その原因が男性であれ女性であれ、当事者だけでなく、夫婦一緒に中医師に相談し、漢方や鍼灸で妊娠しやすい体質改善をしましょう。誠心堂では「三焦調整法」を行ってから補腎薬などの漢方薬を服用するので、より効果的な治療を受けることができます。
現代人はストレスにさらされた毎日を送っています。メンタルが強い人でも知らず知らずのうちにストレスが溜まっていることは少なくありません。そのせいか夫婦生活の回数が少ないカップルが多いのも現状です。妊活中なのに夫婦生活が月に1回という夫婦もいます。タイミング以外で夫婦生活があるような関係になるために、体調管理はとても大切なことだと思います。
妊活中の夫婦生活は月に5〜6回は必要です。できたら排卵の3日くらい前からは1日おきくらいの回数が理想です。
中医学の素晴らしさ
皆さんは中医学をご存知ですか?
漢方薬や鍼灸治療・薬膳・気功など様々なコンテンツがありますね。特に治療に関わる場合、漢方薬と鍼灸のことを指します。日本では別々に治療するケースが多いのですが、本来の治療では組み合わせることがとても重要です。
1+1は2ではありません。中医学では漢方薬と鍼灸治療の組み合わせることで、とても素晴らしい効果を発揮しています。
漢方薬は患部に届いて初めて効果が出ます。だから、弱った臓器の血流を鍼灸で回復させる。
ぜひ、あなたに合った組み合わせ方法を中医学の誠心堂へご相談ください。
株式会社誠心堂薬局代表取締役 西野 裕一先生
株式会社誠心堂薬局代表取締役。 薬剤師・鍼灸師。北里大学薬学部卒。東京医療福祉専門学校鍼灸科卒。中国漢方普及協会会長。日本中医学会評議員。漢方・鍼灸をはじめとする中医学の有用性を啓発・普及させる活動に尽力。著書多数。
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