【医師取材】サプリを摂るとどうなるの?
まとめ 不妊治療
先生に取材するとよく言われるのが、皆さんがいろんな情報を調べていて勉強熱心だということです。
ただ、情報に左右されすぎているので、医師を信頼して欲しいとおっしゃっています。
では、サプリメントについてはいかがでしょうか?先生に取材してきました。
サプリメントには2つの効果を期待
適切な治療を施しているのにもかかわらずなかなか成果が得られない、卵子の質の悪いといった患者さんに、 「ちゃんとお食事されていますか?」とたずねると、泣き出してしまう方もいらっしゃるんですよ。
働きながら治療する女性は多く、朝食は抜き、昼食はコンビニのパン、夕食もスーパーのお惣菜頼みと、カロリーは足りていても、栄養素は不足がち。「だから、赤ちゃんができないんですね」と自己嫌悪に。
もちろん、医者としては健康的な食生活を心がけてほしいという思いはありますが、それでなくとも忙しい患者さんの負担やストレスを増やすようなことは無理強いできない。
そんな場合に、サプリメントをお勧めしています。
開業当初から、「何かお勧めの妊活用のサプリメントはありますか?」といった問い合わせは多く、本気で探していたときに学会で出会ったサプリメントをお勧めしています。
開発会社の方に来ていただいて丁寧な説明を受け、自分自身で内容成分に納得できたこと、さらに英ウィメンズクリニックの塩谷雅英院長監修というのも採用の大きな決め手になりました。
あくまでもサプリメントですから、「これを飲めば必ず妊娠する」というものはありません。
安いものでもありませんし、医者がサプリメントで˝商売する˝ということにも抵抗感があり、お勧めするのにも躊躇し、慎重にもなっていたのですが、パンフレットを置くと患者さんの方から、「こんな良いものがあるのなら早く紹介してよ!」と(苦笑)。
サプリメントには2つの効果を期待しています。ひとつは、直接的に妊娠を望む女性にとって必要な栄養素が十分に摂れること。
もうひとつは、「これをのんでいるから大丈夫」というメンタル的な安心感。ストレス解消に、少々ならジャンクフードやケーキを食べてもOK!そんな心の余裕も、大いに妊娠力を高めてくれるのではないかと思います。
栄養療法はどんな人にでも体に確実に良い影響をもたらす
当院では栄養療法も不妊治療の重要な柱と考えています。「妊娠中のお母さんの栄養管理が悪いと赤ちゃんが生活習慣病になる」という報告もあり、妊娠前から良好な栄養状態を保つことは欠かせません。
また、栄養は細胞が活動するために必要なもので、卵子の発育にも大きな影響を与えるとおもっています。
体外受精を希望されている患者さんには治療前に採血をしていただいて、鉄分や葉酸、ビタミンDなど、妊娠や赤ちゃんの健全な発育に必要な栄養が足りているかどうか、栄養解析を行っています。
一見健康そうにみえても栄養が足りない方が多かったり、肥満気味で食事量は多くても、極端に数値が悪いことも。そのような方には食事指導やサプリメントをお勧めしています。マルチビタミン・ミネラルタイプのベーシックサプリメントなら、あれこれ飲まなくても一つでさまざまな栄養素をカバーできるので、患者さんも取り入れやすいようですね。サプリメントはお薬ではなく食品なので、摂り忘れたとしても許容できるから、ストレスになることもありません。続けやすいので、妊活中だけではなく、出産までお世話になれると思います。
また、精子の状態があまり良くないご主人には、診察時に男性用のサプリメントをお勧めしています。男性も「自分も何か治療に参加できないか」と思っている方が多いようで、リピート率は高いようですね。サプリメントを飲むことが動機付けになるようで、摂取し始めたのを機に禁煙したり、食生活を見直す方も。相乗効果なのか、顕微授精の成績も上がってきています。
サプリメントなので効果をすぐに実感するのは難しいかもしれませんが、患者さんからは「肌の調子が良くなった」という声も。妊娠して卒業された方からは「飲み続けて良かった」というおはなしもありました。なるべく短期間で結果を出すことが当院の理念なので、治療以外でできることも積極的に取り入れていきたい。栄養療法はどんな人にでも体に確実に良い影響をもたらすものなので、これからも重きを置いていきたいと思っています。
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