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子宮体がん★女性の健康を守る病気&治療の知識 その2

まとめ 女性の健康

子宮体がん★女性の健康を守る病気&治療の知識 その2

「子宮体がん」ってどんな病気? という人に知ってほしい、特徴と検診方法、予防についてをまとめてご紹介します。

2018.4.17

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シリーズでお届けする、女性の健康を守るための基礎知識まとめ。初回は子宮内膜症についてご紹介しました。もうご覧いただけましたか? 


 


■子宮内膜症★女性の健康を守る病気&治療の知識 その1


 


今回は、あまり耳馴染みのない病気「子宮体がん」についてです。子宮頸がんなら知っているけど、体がんって何? という方も多いのでは? 


まずは病気と治療方法を知っていきましょう! 




目次



  1. 子宮体がんってどんな病気?

  2. 子宮体がん検診が必要になるのはどんな時?

  3. ピル服用で子宮体がんリスクが減らせる?


子宮体がんってどんな病気?


最初に知っておきたいのは、子宮体がんとは一体どういった病気で、どんな人がかかりやすいのか、そしてがんが発生したらどんな症状が出るのかということですね。


 


“子宮体がんは、子宮の奥の子宮内膜に発症するがんのことです。同じ子宮のがんでも、子宮の入り口(頸部)にできるがんは子宮頸がんといいます。


 


子宮体がんは、エストロゲンによって発生するタイプと、エストロゲンに関係なく発生するタイプに分けられます。出産経験がない、遅い閉経、肥満、糖尿病、高血圧などが発症の危険因子といわれています。最近では、乳がんの増加に伴い、乳がん術後 治療に処方されるタモキシヘンにより増加しています。


 


年代としては、40代後半から徐々に増えはじめ、50才~60才代の閉経前後に多くなります。また、その一部には遺伝性素因が関与し、大腸や子宮体部、卵巣、胃、小腸、肝胆道系、腎盂・尿管のがんとも関連があることが判明しています。母、姉、叔母などに上記の発症歴がある女性は若い年齢でも子宮体がんになることはあります。


 


初期症状としては、不正出血があったり、おりものに異常があったりします。子宮体がんと診断されたら、基本治療は子宮や卵巣の全摘出で、進行度によってはリンパ節も摘出し、抗がん剤などの術後治療も必要となります。ただし、早期発見ができれば、内視鏡手術が可能で、術後治療も省略できる場合もあります。”



"子宮頸がんと違って、無症状の人全員に子宮体がんの定期検診は必要ありません。また症状があってもエコーで子宮体がんを除外できる場合も多く存在します。(中略)心配な場合には、一度、婦人科で相談することをおすすめします。"


最新の子宮体がん検診事情って?



子宮体がん検診が必要になるのはどんな時?


子宮頸がんは20代からリスクがあるとよくいわれますが、子宮体がんの検診はどんな時に受ければいいのでしょうか。


 


家族に遺伝的な要因がある人は注意が必要なようですが、上記のコラムでは通常の場合は定期検診ではなく、なんらかの心配がある場合に検診を受けることをおすすめしています。


 


“子宮体がんは検診で発見しなくても、症状が出てから検査をしても大半は初期で発見できます。ですから、症状もないのにすべての人に子宮体がん検診を推奨するのは適切とはいえません。危険因子のある方を対象に、保険診療として実施するのが基本です。”


 


また、子宮体がんの検診方法には、細胞診やエコーなどがあるそうです。


 


“一般的に広く行われているのは子宮内膜の細胞を採る内膜細胞診ですが、強い痛みを感じたり、感染を引き起こして入院治療が必要になる人もいます。また、子宮頸部の細胞診ほどは診断精度が高くなく、成績に施設間格差が出るともいわれています。メリットとしては、早期発見ができることです。


 


私のクリニックでは、経膣エコーによる子宮体がん検診を取り入れています。


 


子宮体がんがある場合は内膜の厚さに異常が見られますので、エコーで内膜の厚さをはかって診断します。エコーのメリットは、痛みが少ないこと、検査を行う人の間の実力差が少ないことが挙げられます。”


 


さらに、検診を受けるべき兆候をご紹介しているコラムがありました。


 


“子宮体がん


 


子宮の体部にできるがんで、子宮内膜がんともいわれます。エストロゲンホルモンの影響などによって、内膜が異常に増殖してがん細胞が発生します。月経以外の出血が度々ある、閉経したにもかかわらず性器出血が続く場合は検査が必要です。”



"自治体などによって無料(少額の自己負担金があることもある)検診があるのは子宮頸がん、乳がんになりますが、40歳以上の女性で不正出血がある場合は、無料で子宮体がん検査を受けられるところもあります。自治体などに問い合わせてみると良いでしょう。"


女性のがんをよく知っておきましょう



ピル服用で子宮体がんリスクが減らせる?


さて、避妊やPMSなどの月経トラブル対策として服用されることの多いピルに、子宮体がんを予防する働きがあるといいます。


 


“「ピルを使うのは避妊したい人」というイメージがありますが、避妊効果のほか、ピルには副効用ともいうべき、いくつかの女性の体に良い効果をもたらす利点が明らかにされています。 


 


その1つが女性にとって怖い病気「卵巣がん」「子宮体がん」リスクの減少。原因はまだはっきり解明されていませんが、すべてのがんにおいて、細胞が何かしらの刺激を受けることも、がん化を引き起こす要因になるのではないかと考えられています。”


“生殖期のピル服用は好発年齢50~65歳である子宮体がんのリスクも軽減。これは規則的な月経により、子宮内膜をきちんと剥脱させる効果によるものだと思われます。 


 


2年の使用で40%、4年以上服用すれば60%減少。卵巣がんと同様に、服用中止後もその効果が維持されます。 


 


子宮内膜がきれいに剥がれない状態を放っておくと子宮体がんの発生率を高めることになってしまうので、生理不順の人はがん予防としてピルをうまく活用していくことをおすすめします。”



"逆に「ピルを飲むとがんになりやすくなるのでは?」と心配する人がいますが、ピルの服用でがんの発生率が高まるというデータはありません。(中略)医師の指導のもと、きちんと管理して適切に服用していけば問題はないので、通常の薬のように安心して使っていただきたいですね。"


ピルでがん予防?卵巣がん・子宮体がんを回避するピルのメリット



子宮体がんは、自分の体をよく知って、「いつもと違う」と感じた時には、すぐに検診を受けることで対策できる病気のようです。また、ピルを活用するのもひとつの予防方法と言えそうですね。


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