意外と知らない2人目不妊!【秋山先生に聞きました! これってウソ! ホント? 】
コラム 不妊治療
意外と知らない2人目不妊!【秋山先生に聞きました! これってウソ! ホント? 】
不妊治療が一般的になるなか、知られていない2人目不妊。知らなかった、聞けなかった2人目不妊の実態を秋山先生に聞きました。
不妊治療が一般的になるなか、意外と知られていない2人目不妊。これまで知らなかった、聞けなかった2人目不妊の実態について、秋山レディースクリニックの秋山芳晃先生に医師の立場から解説していただきます。
※2018年5月25日発刊「女性のための健康生活マガジン jineko vol.38 2018 summer」の記事です。
秋山先生より
Q:2人目の不妊治療はいつから始められる?
A:年齢が高い人は断乳をして気持ちを切り替え、早めに次の治療をスタートさせましょう。
第一子を帝王切開で出産された場合、通常1年は空けたほうがよいと考えられていますが、子宮の筋肉がかなり薄くなってしまっていたり、術後に感染症を起こすなど、状況によっては2年くらい空けたほうがよいと判断される先生もいらっしゃるようです。
また、帝王切開の出産後、次回妊娠までの期間が短いと、子宮破裂などのリスクが高まるという報告もあるようですね。
自然に妊娠されるのであれば授乳中であっても差し支えない(仕方がない)と思いますが、不妊治療をするのであれば断乳、または卒乳後が望ましいと思います。
授乳中は妊娠を妨げるホルモンが分泌されている状態になっていると考えられますし、不妊治療で使用する薬剤が母乳を通じて胎児に移行する可能性も高いと思われます。
また、昔は「妊娠初期に授乳をするとオキシトシンというホルモンが出ることで子宮の収縮が起こりやすく、流産しやすい」といわれていましたが、最近は関係ないという否定的な説も出てきているので、その点に関しては、あまり気にされることはないでしょう。
お母さんの体や栄養状態を考えると、第二子の妊娠・出産はだいたい2~4年空けるのが望ましいと考えられていますが、これはあくまでも目安と考えていただいていいかもしれません。
母親の年齢が上がると妊娠しづらくなったり、婦人科疾患のリスクも上昇。高齢で、1人目が不妊だった方は早めに次のスタートを切ったほうがいいでしょう。次の妊娠への治療に集中するためにも、断乳して気持ちの区切りをつけたほうがいいのではないかと思います。