HOME > 女性の健康 > その他 > 3分で妊婦健診がわかる! 検査の内容と流れ解説
HOME > 女性の健康 > その他 > 3分で妊婦健診がわかる! 検査の内容と流れ解説

3分で妊婦健診がわかる! 検査の内容と流れ解説

まとめ 女性の健康

3分で妊婦健診がわかる! 検査の内容と流れ解説

妊婦健診ではどんな検査をするの? 何回ぐらいクリニックに通えばいいの? 検査費用は? そんな妊婦さんの疑問を解決します。

2018.6.12

あとで読む

「そろそろ妊娠を考えているけど、なにもかもが初めて」という人にとって、妊娠してからは未知の体験が続きます。特に、妊娠中はつわりをはじめ、体調が不安定になることが増えるため、母子ともに、健康を維持することが大切になってきます。


妊婦健診は、かかりつけの産婦人科医が妊婦さんと赤ちゃんの健康状態を継続して確認し、出産へとつなげるものです。


 


予定日だけど生理がこない、もしかして妊娠? と思ったら、次にどうしたらいいのかを知っておきましょう。



目次



  1. もしかして妊娠したかも……産婦人科に行くとどうなる?

  2. 妊婦健診ではどんなことをチェックしている?

  3. もしも妊婦健診で異常が見つかったら?

  4. 妊婦健診の疑問を解決!


もしかして妊娠したかも……産婦人科に行くとどうなる?


妊娠したかな? と感じたら、今の時代にはまず妊娠検査薬でチェックする人が多いかもしれません。検査薬で陽性反応が出たら、産婦人科を受診することになります。


妊娠初期から出産までに何回ぐらいの通院が必要なのか、大まかに把握しておくといいですね。


 


“妊娠すると、排卵日から数えて2週目前後で妊娠検査薬の妊娠反応が陽性に出て、超音波検査を行うと胎嚢(赤ちゃんを包む袋)が確認できます。


 


 


 


この胎嚢が見えてから2週間後、赤ちゃんが1cmぐらいの大きさになった時に心拍が確認できるようになります。


 


そこからまた2週間後、赤ちゃんは約1.5~2.5cmになりますが、その時の大きさから出産予定日を確定します。


 


それから役所に母子手帳を取りに行くよう医師からお話しして(妊娠届出の書類の提出)、それを持って来院していただいた時からが「妊婦健診」ということになります。


 


 


 


当院の場合は、だいたい妊娠8週~12週の間に第1回目の健診を行い、妊婦さんの血液検査をし、赤ちゃんの発育をチェックします。


 


そこから妊娠26週目までは4週間に1回、27週ぐらいの妊娠中期~35週あたりまでは2週間に1回、36週から出産までは1週間ごとの健診になってきますね。


 


大まかな流れとしてはこういった感じです。“


 


妊婦健診の回数自体は


“出産までの健診回数は12~14回程度。”


ということなので、その前の2~3回の受診と合わせて、15~17回程度は通院する必要がありそうですね。



"妊娠すると、今まで健康な人が、病気ではないですが「妊婦」という特殊な状態になります。(1人だけれど2人になる状態)妊娠期間中は赤ちゃんと一緒に過ごす特別な期間でもあります。妊婦健診では赤ちゃんの顔や手足を動画でみたり、発育・成長をみていきます。"


妊婦健診ではどんなことをして、何がわかるの?



妊婦健診ではどんなことをチェックしている?


健康な人では、同じ病院に何度も通うことは少ないものですよね。「妊娠は病気ではない」といわれますが、妊婦さんの体には大きな負担のかかることでもあると言えそうです。妊婦健診では、一体どんなことを調べているのでしょうか? 前の段落でご紹介したコラムでは、検査項目についても記載されています。


 


“初期の検査では、母乳から母子感染する恐れのあるB型肝炎やC型肝炎などの感染症や、性行為感染症のチェックも行います。


 


妊娠中期には早産になる場合もあるので、頚管長(子宮口の長さ)をエコーで測ったり、34週目以降にはGBS(溶連菌)検査、妊娠による糖尿病や貧血など全身状態の検査も行っていきます。


 


 


 


当院では、4週~12週ぐらいまでは経腟超音波で内診を行い、12週目以降は経腹超音波といってお腹の上から赤ちゃんをチェックしていきます。


 


37週ぐらいからは、内診をして赤ちゃんの下り具合や子宮口の開きの有無、硬さ、柔らかさなどもチェックします。


 


一般的に胎児の異常をチェックするためには、超音波で赤ちゃんの大きさや羊水の量、胎盤の位置などをまず中心的にみます。


 


あとは専門的に、頭部や心臓、内臓、背骨の方の異常がないかだとか、場合によっては口唇口蓋裂の有無など、何週目にどれをみるというわけではなく継続的にチェックしていきます。“


 


出産に向けて、お母さんの体はもちろん、赤ちゃんの健康や成長の妨げになる要因の有無を確認するのが妊婦健診の役目ということですね。


 


厚生労働省による妊婦健診のガイドラインはこんな内容になっています。


“厚労省と産科のガイドラインでは14回ですが、当院は16回としています。健診の項目は概ね、厚労省のガイドラインのとおりです。”


●厚生労働省が例示している妊婦健診のガイドライン http://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/boshi-hoken13/dl/02.pdf


 


“妊婦健診の回数や健診の内容は各施設(病院)によって様々。基本的に医師の自由裁量に任されています。私のところでは分娩まで任せていただいているので、通常より2回多く、16回にしている次第です。通っていただく間隔も妊婦さんの通いやすさを考慮したものにしています。この点が、厚労省のガイドラインとは微妙に違っています。”



"どの時期も妊婦さんのことも、赤ちゃんのこともまんべんなく診ていますが、週が進むにつれ、妊婦さんが分娩の準備に入っていくことになるので、少しずつ診るポイントの比重が変わっていきます。"


妊婦健診ではここをチェック!



もしも妊婦健診で異常が見つかったら?


妊婦健診で万が一異常が見つかった場合には、どんな治療が行われるのかについても、知識をつけておく必要はありそうです。


 


“まず、健診している病院で対応できる異常か否かを判断することが大切になります。


 


例えば、切迫流産、切迫早産でも飲み薬などで対応できる場合もありますが、それが急激に進行していたり、胎児異常などで対応が難しい場合には、高次病院へ紹介または搬送することになります。


 


日本の場合、妊娠や分娩時の母児の安全性と健康を維持するための周産期医療制度が整っており、市中病院、地域の周産期センター、県の総合の周産期センターがピラミッド型になって連携し、体の異常や異変の段階に適した施設が即時対応するシステムができあがっています。


 


健診を行っている個人病院などの地域の施設というのは、その最初のスクリーニングを行う場でもあるのです。


 


ただ、そもそも妊娠自体は順調に進行することがほとんどです。


 


だからこそ、小さな異常も見逃さないようにするのが、スクリーニングをする施設の使命だと思います。”


 


異常の内容や程度によって、診断後の対応が異なってくるようです。まずはかかりつけのクリニックの先生からきちんと説明を受け、落ち着いて対処しましょう。



"医者や看護師などと話すことで落ち着いたり、不安に思っていることの正否を確かめることで、精神的にケアできているケースは多いと思います。安心して妊婦生活を送っていただくため、私たちが手助けをするのは、妊婦健診の大きな意味合いでもあります。"


「妊婦健診」を受ける理由 妊娠中の健康を守る取組とは?



妊婦健診の疑問を解決!


さて、実際に妊婦健診を受けに行くとなると、いろいろと気になる疑問があるのではないでしょうか。もちろんお住まいの自治体やクリニックによって対応が違う部分はいろいろありますが、最初に知っておくと便利なことをご紹介しましょう。


 


“★適切な服装は?


 


妊婦健診は12週未満も12週以降も超音波検査がメインになります。


 


妊娠12週未満はショーツを脱いで腟内からの検査になるため、短時間で脱ぎ着できる下半身の服装と靴がよいと思います。また内診室は狭いところも多く、それも考慮するとよいでしょう。


 


 


 


×…きつめのデニムやストッキング、タイツ、サロペットのようなひとつなぎになったもの。ロングブーツやひも靴など。


 


〇…トップスとボトムが別々になった服装か、たくし上げやすいゆったりしたワンピース。靴下など。


 


 


 


妊娠12週以降は、ベッドに横になりお腹の上から超音波のプローブを当てての検査になるため、みぞおちから下腹部の素肌を出しやすい服装がよいですね。


 


 


 


★夫の立ち合いはOK?


 


男性が健診の立ち合いを希望されることが多くなりました。それが可能かどうかは、ドクターや各病院の考え方、診察室の設計上の制限などから、一概には言えません。


 


一般的には、内診室に男性が入れるケースは少ないと思います。とくに複数の内診台を置く病院では、設計上、他の患者さんとドクターの会話を守るプライバシー確保が難しいからです。当院は内診室で各患者さんのプライバシー確保ができているため、立ち合いはOKです。


 


 


 


★健診当日の朝食は?


 


病院から事前に指示がなければ、朝食はきちんと食べてから行くべきです。通常、妊婦健診は、食事制限のない状態で採血します。食事制限をする「空腹時血糖」の採血時には、事前にお知らせがあると思います。”



"妊婦健診の費用は全額自己負担です。とはいえ、費用の大半は自治体が発行する補助券でまかなえますので、安心して健診を受けられます。(中略)また健診中に、病気がみつかった時の治療費にも健康保険が適用となります。"


初めての妊婦健診について



いかがでしたか? 妊婦健診は週数が進むと、超音波検査で赤ちゃんの様子がわかったりする、妊婦さんにとっての楽しみな時間でもあります。わからないことや不安なことは先生や助産師さんにたずねることもできますので、気楽にスタートしたいですね!


あとで読む

この記事に関連する記事

この記事に関連する投稿

女性のためのジネコ推薦商品

最新記事一覧

Page
top