自然分娩と帝王切開 ~痛みから金額まで、いろいろ知りたい! ~
インタビュー 妊娠・出産
自然分娩と帝王切開 ~痛みから金額まで、いろいろ知りたい! ~
「帝王切開で分娩した」という話はよくあるけれど、自然分娩とは一体何が違うのでしょうか。「どういうケースが帝王切開になるの? 」「1人目が帝王切開なら2人目も? 」といった疑問について、にしさこレディースクリニックの西迫潤先生にお伺いします。
帝王切開になるのはどういうケース?
帝王切開には2種類あり、「予定帝王切開」といって分娩前にあらかじめ帝王切開が決まっている場合と「緊急帝王切開」といって、自然分娩を予定していたけれどなんらかの問題があって緊急で帝王切開を行う場合があります。
予定帝王切開は、1度めの出産が帝王切開だった経産婦の場合には、基本的に2度めの出産も帝王切開となります。前置胎盤や低置胎盤など、胎盤が低い位置にあって大量出血を起こすなどのリスクが考えられる場合、双子などの多胎や、児頭骨盤不均衡といって、赤ちゃんの頭の大きさとママの骨盤の大きさが合わず難産が予想される場合や、逆子などもこれに該当します。当院などの個人病院では、前置胎盤や低置胎盤、多胎の方など、出産のリスクが考えられる方には、わかった時点で大きな病院への転院をおすすめしています。
緊急帝王切開は、たとえば分娩停止といって、陣痛が順調につかずお産が止まってしまうケース、回旋異常という、分娩時になんらかの原因で赤ちゃんがうまくママのおなかの中で向きを変えられなくなるなどの問題が起こった時に、自然分娩から急遽帝王切開に変更することを指します。