陣痛のはじまりはどんな感じ? どんな痛みに似ている?
インタビュー 妊娠・出産
陣痛のはじまりはどんな感じ? どんな痛みに似ている?
何かと不安が多い初めての出産。特に気になるのが陣痛です。陣痛の役割やメカニズムを正しく理解して、安心して出産に臨みましょう。たむらレディースクリニックの田村和司先生にお話を伺いました。
陣痛は赤ちゃんを母体から押し出すための子宮の収縮
お産が近づくと、赤ちゃんを母体の外に押し出すために、子宮が痛みをともないながら規則的な収縮活動を始めます。これが10分以下の間隔で1時間以上続くと「陣痛」とみなします。子宮の収縮による刺激や子宮口が押し広げられる刺激が神経から脳に伝わり、痛みになると考えられています。
陣痛が始まると母体から「オキシトシン」「プロスタグランディン」というホルモンが分泌され、これらのホルモンが子宮を収縮させて子宮頚部を柔らかくします。赤ちゃんの通り道がホルモンの働きでとても柔らかくなって、赤ちゃんが生まれやすくなるのです。また「オキシトシン」には脳内で幸せを感じるホルモン「セロトニン」分泌をうながす作用があり、陣痛を乗り越えて生まれた赤ちゃんへの愛情が、お母さんの身体の面からもいっそう高まるしくみになっています。