【第3回】〜妊活中から始める母体管理〜俵史子先生の生殖周産期講座
コラム 妊活
妊娠がゴールではなく、母子ともに元気で出
産することが最終目標です。俵IVFクリニックでは産科に移る妊娠12週まで診察する「生殖周産期外来」を新設。今回は妊娠高血圧症候群について、俵史子先生と周産期専門医の村林奈緒先生に詳しいお話を伺いました。
※2018年8月27日発刊「女性のための健康生活マガジン jineko vol.39 2018 Autumn」の記事です。
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●妊娠高血圧症候群って?
妊娠前から高血圧だった人を含め、妊娠時に「収縮期血圧140mmHgまたは拡張期血圧90mmHg」以上を認めた場合、妊娠高血圧症候群といいます。はっきりした原因は不明ですが、高齢や肥満、糖尿病、高血圧の家族歴がある人は起こるリスクが高くなるといわれています。
POINT
妊娠高血圧症候群は重症化すると母体だけでなく、
心拍数の低下など胎児にも悪い影響を与えます
妊娠高血圧症候群とはどのような状態をいうのでしょうか?
妊娠高血圧症候群になるとどんなリスクが高まりますか?
妊娠高血圧症候群の原因やなりやすい人の特徴、傾向は?
妊娠高血圧症候群の病態はまだ解明できておらず、何が原因になっているのかわからないというのが現状です。妊娠により体内を循環する血漿量が増えることで心臓に負荷がかかって血圧が上がりやすくなる、胎盤をつくる絨毛形成に関与する何らかの因子が引き起こしているなど、いくつかの説があります。ただし、妊娠している人全員に起こるわけではないので、それらの説についてもまだ確定的なことはいえません。
ただし、なりやすい人の条件はいくつかあります。高年齢、肥満、糖尿病、ご家族に高血圧や妊娠高血圧症候群の既往がある方は注意が必要です。
妊娠高血圧症候群の治療方法、ならないために今からできることは?
先生から
・不妊治療の段階から体重管理や減塩を習慣づけ、血圧の安定を心がけましょう。
・妊娠高血圧症候群はなるべく起こさないように予防に力を入れています
出典:女性のための健康生活マガジン jineko vol.39 2018 Autumn
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