多嚢胞性卵巣症候群?今後の治療法は?
専門医Q&A 不妊治療
多嚢胞性卵巣症候群?今後の治療法は?
以前、医師から不妊の原因は不明と言われていましたが、自分では多嚢胞性卵巣症候群ではないかと思い、別の医師に聞いたところ「そうだと思う」という回答が来ました。本当にそうなのか、その場合、今後はどんな治療法が選択できるかを知りたいです。
marikoさん(30歳)
多嚢胞性卵巣症候群について
3日前まで不妊原因は不明と言われていました。
※卵巣刺激法は3回とも低刺激法です。
中村 拓実 先生(なかむらアートクリニック 院長)
marikoさんは多嚢胞性卵巣症候群の可能性が高いですか?
多嚢胞性卵巣症候群の場合、低刺激法以外の刺激法はOHSSのリスクが高まるのでやめたほうがいいでしょうか?
低刺激以外の方法も選択できます。当院の場合、基本は体への負担の少ない「低刺激法」での治療を行っていますが、ケースによっては、弱すぎると卵がうまく育たたない時もあります。その場合は中くらいの刺激にするなど、刺激度を上げたりするなどの対策を講じます。
逆に患者さんによってはアンタゴニスト法で採卵してみたところ、卵の質が芳しくなく、採卵数も少ない場合は、低刺激にすることもあります。さらに、患者さんの体の状況に応じて低刺激法、もう少し刺激度を上げた方法のどちらも行き来しながら治療をすすめていくケースもあります。
marikoさんの場合もかかりつけ医がおっしゃるようにOHSSのリスクが高まりますが、低刺激法で期待した結果が得られない場合、アンタゴニスト方法で採卵してみるのも方法の1つだと考えます。
刺激法を変える以外に妊娠に近づくためにできることがあったらお教えください
中村先生より まとめ
次の周期の治療に入る前に医師と今後どのような治療の選択肢があるのかについてよく話し合うことがポイントです。
過去には胚盤胞まで育っている胚もあるので、妊娠する可能性や、やり方はまだまだあります!頑張ってください。