「女性ホルモン」ってそもそも何のこと?
インタビュー 女性の健康
「女性ホルモンが減っているから情緒不安定で……」「女性ホルモンのせいで体調が……」こんな会話、ときどきしていませんか? でも、そもそも女性ホルモンの働きってどんなものなのでしょう? 女性ホルモンがあるのとないのとでは何が違うのでしょうか? ふだんなんとなく口にしている女性ホルモンについて、広尾レディースの宗田聡先生に伺いました。
女性ホルモンは体のバランスを整える大切なもの
よく私たちが耳にする女性ホルモンとは、いわゆるエストロゲンのことを指します。エストロゲンには記憶力、認知力、自律神経、感覚神経のバランス、皮膚のうるおい、骨量を保つ……などの、じつにさまざまな働きがあります。
ですから、女性ホルモンがバランス良くでている時期は、心身ともに非常に体調が良いのですが、更年期から閉経にかけて女性ホルモンが急激に減少すると、さまざまな症状が出現して体調もあまり良くなくなります。同様に、更年期や閉経期でなくても、20代や30代に強いストレスがかかったり、ハードな運動などをしていると、女性ホルモンのバランスが崩れて更年期と同様の症状がでてくることもあるのです。