骨盤臓器脱ってどんな病気?
インタビュー 女性の健康
出産した女性が特にかかりやすい骨盤臓器脱。聞きなれない病名ですが、この病気に詳しい多和田レディースクリニック院長の多和田哲雄先生に、女性なら備えておきたいことを伺いました。
骨盤臓器脱ってなに?
女性の骨盤のなかには子宮、膀胱、直腸などの臓器があり、骨盤底筋群という靭帯や筋肉の複合体によって支えられています。それらがゆるんでしまうことで、骨盤内の臓器が下がってくる病気です。排尿・排便・性生活にも影響し、女性の日常生活の質を著しく損ないます。
バスケットに果物が収まっているのを想像してください。バスケットの底の網目が靭帯や筋肉で、果物が子宮や膀胱などです。底の網目がゆるんでしまうことで、果物が落ちそうになるイメージです。想像するとちょっと恐いように感じますが、じつは大昔からある病気で、有効な治療がなかった当時の女性はかなり困っていたのです。またアメリカの女性の10%は一生涯において骨盤臓器脱の何らかの治療を受けるといわれており、比較的よくある病気でもあります。
下がってくる臓器によって「子宮脱」「膀胱瘤(りゅう)」「直腸瘤」などとも呼ばれますが、1つの臓器だけが下がることは少なく、子宮と膀胱、あるいは全ての臓器が一緒に下がることもあり「骨盤臓器脱」と総称します。
いったい、どんな症状が現れるの?
骨盤臓器脱になりやすい女性は?
予防はできますか?
受診するのは何科ですか?
まとめ
将来、出産を考えていたり、現在出産を控えている女性は、骨盤底筋ケアの重要性をこの機会に知ってください。骨盤臓器脱でトイレの問題をかかえると、外出や人に会うことに躊躇し、家にひきこもってしまいます。更年期以降も社会で活躍したり、旅行や生活を楽しむためには、妊活中の今こそ、知っていて欲しい病気です。
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