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海外でのIVF

専門医Q&A 女性の健康

海外でのIVF

「打つ薬は自分で買わなければいけなくて、全部で25万くらい、治療自体は全部で60万~80万と言われています。これも国や地域からしたら妥当なのでしょうか?」

2011.8.19

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あやさん(38歳)


結婚3年目、ブラジルにて初めて検査したところ卵管閉塞がわかり、年齢的なこともありすぐにIVFを勧められました。
それはいいのですが、周期の数え方が
「生理の初日から、21日目経ってから注射を始める(10日間)」
と言っています。
これは正しいのでしょうか?
通訳を介しての事で全てが不安なもので。
そして打つ薬は自分で買わなければいけなくて、全部で25万くらい、治療自体は全部で60万~80万と
言われています。
これも国や地域からしたら妥当なのでしょうか?
基本的なことですみません。
全てが不安の連続なのに、日本に帰って施術するすべがないので今回ふみきりました。
お答えいただけたら幸いです。




お話を伺った先生のご紹介

波多野久昭 先生 (ノア・ウィメンズクリニック)


女性の悩み・疾患は、単に肉体的な病気だけではありません。例えば、女性の特権である妊娠に関して考えれば、子宝に授からなければ不妊を悩み、妊娠に至れば児の無事を心配し、出産されれば育児に戸惑う…まさに女性の一生は波乱に満ちたものです。
 クリニックが大学病院(日本医大第二病院)の目の前という利便性を生かし、病院と綿密な連携をとることによって、多くの女性の方の悩みや疾患に対応できると確信しています。とくに大学病院では行っていない体外受精に力を入れています。
 皆様の健康で幸せな生活に、このクリニックが少しでも貢献できることを心から願っています。
 
昭和54年
 日本医科大学卒業日本医科大学付属病院婦人科学教室入局
(悪性腫瘍の免疫療法・胎児発育不全の研究や治療)
昭和61年
 ハンブルグ大学婦人科学教室留学
 (胎盤の生理学の研究)
平成2年
 日本医科大学婦人科学教室講師
平成3年
 飯田市立病院産婦人科長
 平成8年から体外受精を開始。
 胚移植あたりの妊娠率22.1%
 総症例あたりの妊娠率27.4%
 個別症例あたりの妊娠率39.6%
平成17年
 ノア・ウィメンズクリニックを開院
日本産科婦人科学会専門医
日本不妊カウンセリング学会~
不妊カウンセラー


≫ ノア・ウィメンズクリニック




Menopur75は日本ではフェリング75として使われている排卵誘発剤の薬、
Ovidrel250は遺伝子組み換えで合成されたRCG製剤、排卵刺激に使われています。
Lupronは日本ではリュープリンという名前で使われています。
リュープリンは体の中の卵巣刺激を止める目的でつかわれます。
日本では一ヶ月間効果のある注射だけですが、外国では2ヶ月間有効の短時間作用するものがあります。
おそらく、月経21日目からLupronの注射を毎日使い、月経開始してからMenopurの注射を7~10日間併用(卵胞のチェック、ホルモン検査をしながら)し、
採卵のタイミングに合わせてOvidrelを使う予定だと思われます。
詳しいプロトコールを通訳の方を交えて確認することをお勧めします。





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