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多嚢胞…クロミッドや注射でも排卵しない…

専門医Q&A 女性の健康

多嚢胞…クロミッドや注射でも排卵しない…

2013.7.28

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トモミ☆さん(30歳)

始めまして。
質問お願い致します。
現在、普通の産婦人科から不妊治療に力を入れている病院に転院し治療を進めております。

不妊専門の病院で始めて検査をしてもらった所、
低温期にLH →12.70
FSH →10.14
E2→51.99
PRG →0.70 とLHとFSHの数値が高く『年齢のわりに卵巣が少し老 化ぎみの数値』と言われました… それと同時に『多嚢胞性卵巣』とも言われ… 今までクロミッド+HCGの注射+前回始めてブセレキュアをしまし たが卵胞は22~28㎜位と大きくなるのですが排卵には 至りません(>_<) (当帰芍薬散錠も服用中)

お医者さんに「卵は育つから体外受精も視野にいれて検 討してみたら?」と言われたのですが、夫は体外受精ま では考えていないので、何とか自然排卵するようになり 子供を授かることが出来ればと思います。

自然排卵するようになるために体質改善や漢方、食べ物、有効な治療法などあるのでしょうか??

すがるような質問でスミマセン… アドバイスお願い致しますm(_ _)m


お話を伺った先生のご紹介

操 良 先生 (操レディスホスピタル)


大学で約8年間不妊専門外来を担当し、平成4年に岐阜県下初の体外受精の成功以来、500症例以上の体外受精・顕微授精に携わり、子宮筋腫・子宮内膜症の新薬の臨床治験の担当として多くの症例を手がける。

そこで女性ホルモンに関する研究成果が認められ、平成9年度に岐阜県医学研究奨励賞を、平成11年度の日本内分泌学会では産婦人科としてただ一人、研究奨励賞を受賞。平成26年 操レディスホスピタル 院長に就任。現在もなお高度不妊治療施設間の交流に尽力し、研究・治療の向上を図る。


昭和63年
 岐阜大学医学部 卒業

昭和63年~平成13年
 岐阜大学附属病院 産婦人科講師
 体外受精を担当
 不妊・内分泌外来を担当

平成13年
 操レディスホスピタル 副院長に就任

平成26年 
 操レディスホスピタル 院長に就任




≫ 操レディスホスピタル

クロミッドを単独使用して卵胞が育つなら、多嚢胞性卵巣としても排卵誘発は困難ではなさそうです。

卵胞が育ってもhCG注射やGnRHアナログで排卵に至らず、さらに基礎体温が上がらずプラノバールを内服しないと生理がこないようなので黄体化非破裂卵胞とは言えないものの、黄体化非破裂卵胞に似た病態が考えられます。

体外受精でなく自然妊娠を期待するなら、排卵する周期がくるまでもう数周期同じ治療を続けるか、腹腔鏡検査をして骨盤内感染症や子宮内膜症などによる卵管卵巣周囲の癒着の検索と治療、効果があるかどうかわかりませんが多嚢胞性卵巣におこなわれる卵巣多孔術という手も考えられます。

これらで排卵に至らない場合はやはり体外受精を考えなければなりません。

そして残念ながら体質改善や漢方、食べ物などでは治療効果は期待できません。


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