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繰り返す化学流産について

専門医Q&A 女性の健康

繰り返す化学流産について

2013.10.25

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カノンさん(27歳)

現在タイミング療法中です。
病院は不妊専門ではありません。
妊娠を待って2年たちました。
この2年で、生理予定日前後で薄い陽性がでてその後生理が来るということが6回あります。
そこのうち4回はこの4ヶ月連続で起きました。
い治療先のドクターに以前相談してみたのですが、気にしなくていいと言われました。
しかし、さすがにここまで続くとなにかあるのでは?と思ってしまいます。
どこの病院で相談しても同じ答えなのでしょうか?
もし、なにか治療がありなんとかできるのであればなんとかしたいです。



お話を伺った先生のご紹介

蔵本武志 先生 (蔵本ウイメンズクリニック)


我が国では夫婦の10~15%が「不妊症」であると言われています。不妊であるため不安になったり、周囲からプレッシャーを受けるなど、言葉では表現できない悩みもあると思います。現在では、不妊治療の分野も飛躍的な進歩を遂げ、以前ではあきらめざるを得なかった症状でも赤ちゃんを授かることの出来る時代になっています。

当院は、21世紀における理想の生殖医療を目指し、さらなるレベルアップを図るため、2003年10月に生殖医療センタービルを建設しました。ご夫婦のお気持ちや考えを尊重しながら、患者様お一人お一人に適切な治療を心と体のケアという側面から段階的に行っています。私をはじめとしたスタッフ一同が最高の医療を駆使して治療にあたります。気持ちをリラックスさせて、ご一緒にがんばりましょう。

昭和27年4月29日生まれ。
山口県柳井市出身。
日本産科婦人科学会専門医、日本不妊学会評議員、日本受精着床学会評議員、日本不妊カウンセリング学会監事、アメリカ、ヨーロッパ生殖医学会(ASRM、 ESHRE)会員、博多区医師会理事、JISART理事、福岡生殖医学懇話会 代表世話人、日本生殖医学会生殖医療専門医、福岡県医師会母体保護法指定医師、九州大学特任講師



≫ 蔵本ウイメンズクリニック

初期流産を繰り返しておられるようですが、原因はいくつか考えられます。
まず、着床させる黄体ホルモン(プロゲステロン)が十分に分泌されているか?ということです。
プロゲステロンは黄体から分泌され、子宮内膜を着床させるように変化させます。
また、基礎体温を上昇させます。
基礎体温で高温相があり、高温相が10日間より短い場合、あるいは高温相で途中、大きな落ち込みがある場合は黄体機能不全を疑います。
高温相7日目頃の血中プロゲステロン値が10未満の場合も、黄体機能不全です。
この場合、軽く排卵誘発剤を使用し、卵胞の発育を十分に行い、排卵後は黄体ホルモン剤を服用します。
子宮卵管造影では、子宮内腔の異常はありませんでしたか?
また、小さな血栓が起きやすい方も流産を繰り返すことがありますが、この場合はもう少し妊娠が進んでから流産します。
念のため、抗リン脂質抗体などの血流検査を行っても良いでしょう。
また、カノンさんはBMIが28と肥満です。
食事療法(摂取カロリーをもう少し減らす)、運動療法で体重をもう少し落とすと妊娠しやすくなると思います。
今後、不妊専門施設で診てもらって下さい。


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