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陽性判定後のプレマリン

専門医Q&A 女性の健康

陽性判定後のプレマリン

2014.7.19

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るびさん(40歳)

D12 卵黄21㎜でAHI hcg5000注射

D14 腹痛位より多分この日に排卵

D15 排卵チェック この日からプレマリン・ルトラール 各2錠/日 × 12日間服用

D29 妊娠検査薬陽性 血液検査 hcg212.4 E266 PROG20.9

D29の今日陽性判定をいただきました。
その際、一応念のためということで、プレマリンのみを1週間分処方されました。

プレマリンは黄体補充では無いようなのですが、
このような指示というのはあるのでしょうか?それともルトラールと間違えてるのでしょうか?


お話を伺った先生のご紹介

石川 弘伸 先生 (醍醐渡辺クリニック)


院長プロフィール

私たちは、子供が授からず悩んでおられる方々にそれぞれのご夫婦に一番適した治療を考え、なるべく早く夢がかなうよう、できる限りの努力をしていきます。不妊で悩まれこれから治療をお考えの方、また何度かトライしてみたけれどまだ赤ちゃんが授からない方、ぜひ一度ご相談ください。
思いきって早く行動をおこされるのも、念願の赤ちゃんを早く授かる1つのファクターであると考えます



≫ 醍醐渡辺クリニック

結論から言いますと、プレマリンの投与は問題ありません。
排卵後にホルモン剤を投与するのは、いわゆる黄体補充療法とよばれるもので、子宮内膜の状態を整えて、受精卵の着床を助ける目的で行います。

プレマリンは卵胞ホルモン、ルトラールは黄体ホルモンですから、黄体補充療法として、プレマリンを用いるのはおかしいのではと、お感じになるかもしれません。実は、黄体からは黄体ホルモンだけでなく、卵胞ホルモンも大量に分泌されているため、プレマリンを単独で、あるいはルトラールと同時に投与することは、理にかなっています。体外受精における黄体補充では、ほとんどの場合併用していますし、一般治療でも多く用いられています。

妊娠後は、黄体からの卵胞ホルモンの分泌量はどんどん増加し、初期の受精卵は自然の卵胞ホルモンにさらされて着床・発育していきます。るびさんの卵胞ホルモン値は266ですが、今後、何千という数値レベルまで上昇するはずです。この時、薬が受精卵の発育を助けるかもしれません。プレマリンを1〜2錠投与しても血液中の値は50〜100上昇する程度ですから、この程度であれば、理論上は赤ちゃんに異常が出るとは考えにくいと思います。

ちなみに当院では、子宮内膜を排卵時に計測して、内膜が薄ければプレマリンを処方します。プレマリンで内膜を厚くして、ルトラールで成熟させるというイメージです。この先生は妊娠判定時の266という卵胞ホルモン値を低いと判断されたのかもしれませんし、あるいは、40歳以上の方に一律にプレマリンを補っているのかもしれません。それもひとつの見識だと思います。


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