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胎嚢が小さく、hcgが低いです。

専門医Q&A 女性の健康

胎嚢が小さく、hcgが低いです。

「やはり、この胎嚢の大きさとhcgの低さ(3日経ってもあまり増えていない)では、もう望みは無いのでしょうか?」

2014.12.22

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たけさん(29歳)


よろしくお願いいたします。
妊娠5週5日(最終生理から数えて)で胎嚢は2~3ミリで、血中hcgは860ほどでした。
3日後、胎嚢は3.4ミリで血中hcgは1000を少し越すくらいでした。
胎嚢の中には何にもありませんでした。
生理周期はだいたい30日前後で、
基礎体温表を医師に見せたところ、排卵日の遅れは無いでしょうということです。
(自然妊娠です。)
タイミングをとったのも1度だけで、最終生理 開始日から16日目の基礎体温が低温から高温に上がる頃にとりました。
このことからも、医師からは 妊娠週数にずれは考えにくく8割の確率で近いうちに流産するでしょうと言われています。
やはり、この胎嚢の大きさとhcgの低さ(3日経ってもあまり増えていない)では、もう望みは無いのでしょうか?
出血は一度も無く、子宮内での出血もしていないそうです。





お話を伺った先生のご紹介

波多野久昭 先生 (ノア・ウィメンズクリニック)


女性の悩み・疾患は、単に肉体的な病気だけではありません。例えば、女性の特権である妊娠に関して考えれば、子宝に授からなければ不妊を悩み、妊娠に至れば児の無事を心配し、出産されれば育児に戸惑う…まさに女性の一生は波乱に満ちたものです。
 クリニックが大学病院(日本医大第二病院)の目の前という利便性を生かし、病院と綿密な連携をとることによって、多くの女性の方の悩みや疾患に対応できると確信しています。とくに大学病院では行っていない体外受精に力を入れています。
 皆様の健康で幸せな生活に、このクリニックが少しでも貢献できることを心から願っています。
 
昭和54年
 日本医科大学卒業日本医科大学付属病院婦人科学教室入局
(悪性腫瘍の免疫療法・胎児発育不全の研究や治療)
昭和61年
 ハンブルグ大学婦人科学教室留学
 (胎盤の生理学の研究)
平成2年
 日本医科大学婦人科学教室講師
平成3年
 飯田市立病院産婦人科長
 平成8年から体外受精を開始。
 胚移植あたりの妊娠率22.1%
 総症例あたりの妊娠率27.4%
 個別症例あたりの妊娠率39.6%
平成17年
 ノア・ウィメンズクリニックを開院
日本産科婦人科学会専門医
日本不妊カウンセリング学会~
不妊カウンセラー


≫ ノア・ウィメンズクリニック




一般的に妊娠5週だと胎嚢の大きさは15ミリ程度で、hcgは3000~5000という値になっていて、卵おう嚢という袋が確認できる頃です。
たけさんの場合の胎嚢が3.4ミリというのは、週数がもっと早い頃の大きさです。
特に排卵が遅れたというわけではないようなので、胎嚢の大きさとhcgの値からいくと
残念ですが妊娠の継続は難しいかと思われます。

妊娠初期の流産は約15%の確率で起こり、この時期の流産は母体側の要因はほとんどありません。
多くは受精卵に原因があり、流産した赤ちゃんの組織を調べると、7~8割に染色体異常が見つかると言われています。
妊娠した時点から運命が決まっていた卵なので、あまり神経質に「何が悪かったんだろう」などと考えない方がいいでしょう。
たけさんは29歳とまだお若いので、これから妊娠のチャンスは十分にあります。
「次も流産したら…」と不安になるかもしれませんが、流産を繰り返す可能性は
15%×15%(0.15×0.15)=2.25%(0.022)で、約50人に1人とかなり少ないです。
ただもし反復するようでしたら、早めに不育症の検査を受けたほうがいいでしょう。
今回は気にせず進んで大丈夫です。
気持ちが落ち着いたら、前向きに次の妊娠を考えてください。





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