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妊娠初期に風疹に感染したか心配です。

専門医Q&A 女性の健康

妊娠初期に風疹に感染したか心配です。

2015.8.13

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ハル4さん(35歳)

妊娠13週の妊婦です。
一年前の5月にに妊娠した時、風疹抗体が64倍でした。(稽留流産しました)
今回、9週で血液検査をしたら512倍になっていました。
一年間で8倍も増えてしまって、再検査となりました。
思い返すと、7週の時にお腹に少し湿疹ができて2~3日で消えてしまったのですが、64倍の抗体があるので風疹になったかもしれないとは全く考えていなくて、汗疹だろうと思って病院に行っていませんでした。
12週で再検査をして、13週で結果がでたところ、512倍のままでIgMが0.64でした。
先生は大丈夫だよ。と言ってくださいましたが、最初の検査から再検査までに3週間も間が開いてしまったことや、一年間で8倍も抗体が増えたことや、初期にでた発疹や、風疹の流行が春~初夏にかけてのことを考えると、私は5月10日が妊娠0週なので、妊娠中に感染したのではないか?不安です。




お話を伺った先生のご紹介

操 良 先生 (操レディスホスピタル)


大学で約8年間不妊専門外来を担当し、平成4年に岐阜県下初の体外受精の成功以来、500症例以上の体外受精・顕微授精に携わり、子宮筋腫・子宮内膜症の新薬の臨床治験の担当として多くの症例を手がける。

そこで女性ホルモンに関する研究成果が認められ、平成9年度に岐阜県医学研究奨励賞を、平成11年度の日本内分泌学会では産婦人科としてただ一人、研究奨励賞を受賞。平成26年 操レディスホスピタル 院長に就任。現在もなお高度不妊治療施設間の交流に尽力し、研究・治療の向上を図る。


昭和63年
 岐阜大学医学部 卒業

昭和63年~平成13年
 岐阜大学附属病院 産婦人科講師
 体外受精を担当
 不妊・内分泌外来を担当

平成13年
 操レディスホスピタル 副院長に就任

平成26年 
 操レディスホスピタル 院長に就任




≫ 操レディスホスピタル

風疹抗体は32倍以上あればワクチンの接種も必要ないと言われているので、64倍なら十分持っていますよね。通常であれば感染は起こらない数値です。1年間で512倍に増えたということですが、ある程度の変動はあると思いますし、ひとつ考えられるのは再感染ですね。風疹に再感染して、ブースター効果と言いますが、それで抗体が一気に上がるという可能性もあるとは思います。

ただ、IgMが陰性なので再感染ということであれば胎児への影響はほとんどないと言われているので、そういう点で先生は大丈夫だよという風に仰ったのかなと思います。最初の検査から通常は1〜2週間くらいで再検査を行うので、その間にIgMが陰性化した可能性もゼロではありませんが、いずれにしても再感染であれば問題ありません。もともと日本では、先天性風疹症候群も少ないですから。


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