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胚移植前の食事

専門医Q&A 女性の健康

胚移植前の食事

2015.6.27

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さおりさん(38歳)

今日、新鮮胚盤胞移植予定でしたが、狭くなっているとのことで私の痛みがあることで、急遽中止になってしまいました。午後2時頃の移植だったのですが、昼食はとるべきではなかったでしょうか? 施術中に先生が『いつ朝ごはんを食べました?』と聞かれました。特に絶食の指示はなかったため、昼も朝も食べてしまったのです。施術中に先生が鉗子のようなものでゴリゴリしていると、臀部に確かに便が当たっているような感覚がありました…。前回午前中の凍結胚盤胞移植の時も、子宮までの道が鋭角になっているとのことで難航しました。特に指示がなくても食べないほうがベターでしょうか。また特に指示がなくても尿は貯めたほうがいいのでしょうか? 移植時は痛みがあるのですが麻酔をお願いしてもいいものでしょうか。


お話を伺った先生のご紹介

渡辺浩彦 先生 (醍醐渡辺クリニック)


私たちは、子供が授からず悩んでおられる方々にそれぞれのご夫婦に一番適した治療を考え、なるべく早く夢がかなうよう、できる限りの努力をしていきます。不妊で悩まれこれから治療をお考えの方、また何度かトライしてみたけれどまだ赤ちゃんが授からない方、ぜひ一度ご相談ください。
思いきって早く行動をおこされるのも、念願の赤ちゃんを早く授かる1つのファクターであると考えます。

滋賀医科大学 卒業
京都大学 医学部附属病院 産婦人科 勤務
大津赤十字病院 勤務
倉敷中央病院 勤務
京都大学 医学部大学院 卒業
済生会茨木病院 副部長
醍醐渡辺病院 勤務
日本生殖医学会 評議員
日本生殖医学会認定医



≫ 醍醐渡辺クリニック

 子宮頸管が狭く、胚移植用のカテーテルが入りにくいというご相談かと思います。さおりさんの場合、施術中に先生から朝ごはんを食べたかどうか聞かれたということですが、おそらく、先生は麻酔で痛みや緊張を取ってから移植を続行しようとされたのではないでしょうか? 通常、麻酔の際は絶食していただく必要があるので、もし朝食を取っておられなければと考えられたのでしょう。胚移植そのものに食事の有無が影響することはありません。

 子宮頸管はつるんとしたスムーズなトンネルではなくて、くぼみなどの凹凸があるので、そこにカテーテルがひっかかって入りにくい場合があります。ですから体外受精を行う際、まず事前の診察時にカテーテルが入るかどうか調べておいて胚移植当日に備えることが一般的です。ほとんどの施設で行われていることですが、もしかしたら事前の診察では問題なくすんなりとカテーテルが入ったのに、当日はうまくいかなかったというケースだったのかもしれません。体外受精の周期に入った時かそれ以前の診察
でどうしても入りにくい場合は、あらかじめ麻酔を使って頸管拡張の処置を行う場合があります。

 また尿を貯めたほうがいいかどうかというご質問ですが、これは超音波で観察する際に経腹で行うか経腟で行うかによって異なります。経腹の場合は尿を貯めておくよう指示があると思いますが、経腟ではその必要がありません。こちらも処置そのものには影響はないので心配しなくて大丈夫ですよ。


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