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不妊治療の病院に関して

専門医Q&A 女性の健康

不妊治療の病院に関して

「働きながらも、妊娠された方はどのようにして病院を探しているのでしょうか?不妊治療をする際の労働可能時間とかはあるのでしょうか?」

2017.9.25

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陽子さん(38歳)


半年前、不妊治療を考え、ネットで調べた病院に行きました。
そこの病院で、仕事を減らさないと妊娠は無理だとはっきり言われました。
子供は欲しいです。
でも自営業なので今の仕事量を減らすのは厳しいです。
それでも子供が欲しいです。
無理と言われた病院には行くのをやめました。
このことがあってから不妊治療を受けたいのですが、どこの病院にも断られる気がして行けていません。
働きながらも、妊娠された方はどのようにして病院を探しているのでしょうか?
不妊治療をする際の労働可能時間とかはあるのでしょうか?




お話を伺った先生のご紹介

波多野久昭 先生 (ノア・ウィメンズクリニック)


女性の悩み・疾患は、単に肉体的な病気だけではありません。例えば、女性の特権である妊娠に関して考えれば、子宝に授からなければ不妊を悩み、妊娠に至れば児の無事を心配し、出産されれば育児に戸惑う…まさに女性の一生は波乱に満ちたものです。
 クリニックが大学病院(日本医大第二病院)の目の前という利便性を生かし、病院と綿密な連携をとることによって、多くの女性の方の悩みや疾患に対応できると確信しています。とくに大学病院では行っていない体外受精に力を入れています。
 皆様の健康で幸せな生活に、このクリニックが少しでも貢献できることを心から願っています。
 
昭和54年
 日本医科大学卒業日本医科大学付属病院婦人科学教室入局
(悪性腫瘍の免疫療法・胎児発育不全の研究や治療)
昭和61年
 ハンブルグ大学婦人科学教室留学
 (胎盤の生理学の研究)
平成2年
 日本医科大学婦人科学教室講師
平成3年
 飯田市立病院産婦人科長
 平成8年から体外受精を開始。
 胚移植あたりの妊娠率22.1%
 総症例あたりの妊娠率27.4%
 個別症例あたりの妊娠率39.6%
平成17年
 ノア・ウィメンズクリニックを開院
日本産科婦人科学会専門医
日本不妊カウンセリング学会~
不妊カウンセラー


≫ ノア・ウィメンズクリニック




不妊治療において「仕事をしていたら妊娠ができない」ということはありません。ただ、治療にはどうしても通院が必要になるため、そのための時間を割いて頂くことは必要です。陽子さんが行かれた病院の先生もそのような意味でお話されたのだと思います。現に仕事と不妊治療を両立させて妊娠された方はたくさんいます。
 陽子さんが検査などを受けたのかわかりませんが、不妊治療ではまず一般的な血液検査をして体の状態を調べます。採血だけですから、特に長い時間はいりません。また、この検査は不妊治療専門クリニックでなくても、近所の婦人科でも受けられるものです。まずは血液検査を受けたうえで、本格的な不妊治療が必要になれば、その先生に仕事の事情などを相談してクリニックを紹介してもらってもよいでしょう。ご自分で探すのであれば、「職場、あるいは家から通いやすい」ことがポイントになるでしょう。大病院だと時間に制限があり混雑しますから、土曜日も開いている場合が多く、比較的待ち時間の少ないクリニックのほうが陽子さんには良いのではないでしょうか。そして、自分の仕事の状況を率直に話せば、担当医も陽子さんのライフスタイルにあわせた指導ができるはずです。
 検査を受ないことには、不妊の原因が分からず、治療方針もたたないため、月に何回通うのかはっきりと言えませんが、例えば午前中通院のため半休して午後から会社に行くという方も多くいます。ただ、人によっては、仕事をしながら治療することがストレスになり、排卵しにくくなる場合もあります。やはりお子さんが欲しいのであれば優先順位は「妊娠」を一番に考えて頂きたいですね。
 38歳という年齢を考えると、少しでも早く治療をスタートすることをおすすめします。まずは近所のクリニックで検査を受けてみてください。





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