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黄色いおりものについて

専門医Q&A 女性の健康

黄色いおりものについて

「やはり子宮筋腫が原因でしょうか。不妊治療の先生ではなく、ちゃんと婦人科で見てもらうべきですか?」

2017.12.13

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ジンロさん(38歳)


宜しくお願いいたします。
一年くらい前から、黄色いおりものが出ます。
においや痒み、痛みはいっさいありません。
特に排卵期から生理前が多いです。
排卵前に出るのびおりも黄色いことが多いです。
今年の6月頃、子宮頸がんの検査はしていて陰性でした。
現在海外で不妊治療をしており、定期的に内診はしていますが、特に医師から指摘はありません。黄色いおりものについてはまだ話したことがありません。
気になることは、子宮筋腫が何個かあると言われています。場所的に妊娠には問題ないとのことで放置している状態です。
生理不順はなく、生理痛も酷い方ではないですし、量も正常だと思います。
8月頃、子宮鏡検査をしておりポリープがあったのでその時に採ったがそれ以外は問題ないといわれました。
黄色いおりものの原因ですが、何が考えられますでしょうか。
何の理由もなく出ることはありますか?
一年くらい前から続いているため、その時のストレスや体調不良で出てくるときもあるというわけではなさそうです。
やはり子宮筋腫が原因でしょうか。
不妊治療の先生ではなく、ちゃんと婦人科で見てもらうべきですか?
お忙しい中申し訳ありませんが、ご回答宜しくお願いいたします。お待ちしております。





お話を伺った先生のご紹介

石原尚徳 先生 (久保みずきレディースクリニック(菅原記念診療所))


「あかちゃんがほしい」
「元気なあかちゃんを授かりたい」
という強い願い、永遠の願いがあります。
でもなかなか授からないご夫妻にとって不妊は深刻な問題です。
ご安心下さい。産婦人科の不妊症の治療は日々進歩しています。特に体外受精を含めた生殖補助技術の進歩は眼を見張るものがあり、不妊でお悩みの多くの方につぎつぎと朗報がもたらされています。「不妊治療」をマラソンにたとえるならば、「出産」は山登りのようなものです。 どちらもお一人では大変です。ご主人やたくさんの仲間、そして専門のスタッフと一緒に頑張って行きませんか?われわれスタッフ一同も皆様のあかちゃんからたくさんの元気球をいただいています。また、ご家族と一緒に、より貴女らしいお産にお応えするため、ひなた助産院を開設しています。
どうか皆さんも 『かわいい赤ちゃんと出会うことができるように』という強い願いを持って『妊娠』そして『出産』という夢に向かって頑張っていきませんか?
学歴
高知医科大学卒業/神戸大学医学部大学院卒業
職歴
平成11年~平成14年 兵庫県立成人病センター
平成14年~平成20年 兵庫県立こども病院


≫ 久保みずきレディースクリニック(菅原記念診療所)




一般的に黄色いおりものの原因として考えられるのはなんらかの細菌感染による膣の炎症です。たとえば、細菌感染には連鎖球菌・ブドウ球菌・大腸菌など一般細菌の増殖による炎症から、淋菌・クラミジアなどの性感染症まであります。また、トリコモナスという寄生虫による膣炎の可能性も考えられます。
 感染した原因によって黄色いおりものでも状態や臭い、かゆみ、痛み、発熱などの症状は少しずつ異なります。一方で、性交渉を通じて感染するクラミジアなどは自覚症状がほとんどみられず、気づかないうちに感染していることも少なくなりません。症状が悪化すると不妊の原因につながりますので、きちんと検査を受けましょう。
 それ以外に、子宮筋腫や子宮頚がんでも黄色いおりものがみられることがあります。ジンロさんは、子宮頸がん検査は陰性ですので問題ありませんが、子宮筋腫は超音波検査で位置と大きさを調べたほうがいいでしょう。
 とくに筋腫の位置が内膜に近い粘膜下子宮筋腫は、不妊や流産の原因につながりやすいので注意が必要です。一般的に子宮筋腫は小さいうちは経過観察で様子をみますが、5〜6㎝を超えていたら手術をおすすめします。手術をすると半年間は避妊が必要になりますが、その間に体外受精の採卵は可能です。いずれの検査も不妊専門、婦人科どちらで診てもらってもいいと思います。





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