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漢方・周期療法について教えて下さい

専門医Q&A 漢方・鍼灸

漢方・周期療法について教えて下さい

2010.9.16

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たいむさん(29歳)

今回も撃沈しました・・(涙)
漢方の効果の評判を聞いて、試してみたいと思っています。
それで質問なのですが、漢方薬は、婦人科の主治医に処方してもらえばいいのですか?
漢方を扱っているお店が近くにあるのですが、そちらへ直接行けばいいのでしょうか?
それとも、主治医に処方箋を書いてもらって、お店に行くのですか?


お話を伺った先生のご紹介

峯崎リヨ子 先生 (クスリのミネサキ)


私たちと一緒に悩みを解決しましょう
現在、日本では10組に1組のカップルが「不妊」に悩んでいるといわれる時代。「赤ちゃんがほしい」「どうして妊娠できないのだろう?」と悩んでおられる方がとても多いです。

そのことで、精神的ストレスになったり、自信を失いそうになっていませんか?今、ここで自分を見つめ直し、妊娠しない原因をあらゆる観点から検討し、悩みの解決に向かいましょう。
ご自分の心と身体に自信を持ってください。一人で悩まず、ご相談下さい。一緒に悩み解決のため頑張りましょう。



薬剤師:峯崎リヨ子プロフィール

日本不妊カウンセリング学会会員 認定不妊カウンセラー
日本食品保健指導士
周期調節法を本格的に勉強、実践し効果を上げているエキスパート集団「日本中医薬研究会会員」に所属。不妊症、皮膚病、腫瘍免疫、女性の身体のトラブルなどを専門に相談を受けている。
書籍「最新 東洋医学の名医134人」で紹介される。



≫ クスリのミネサキ

撃沈はやはり落ち込んでしまいそうでしたね。でもそれがバネになり修復される事を信じましょう。そういう時に役立つのが「漢方・周期調節法」です。

従来の同じ漢方薬をずっと服用していくのではなく、月経のリズムを作っている4つの周期(月経期・卵胞期・排卵期・黄体期)に合わせ基礎体温表の変化を見ながら周期ごとに漢方薬を変えて服用していくというやり方なんです。

一つひとつの周期の役割がきちんとなり、乱れていた月経や排卵が整いホルモンのバランスが正常になるので妊娠しやすい身体に近づくのですよ。


月経期:
不要になった子宮内膜を全部すっきり排出する時期なんです。
受精卵が着床しやすいよう綺麗に大掃除する時期です。
漢方薬は「活血薬」「理気薬」で気血のめぐりを良くして余分なものを出し切ります。
※代表的なもの「冠元顆粒」「血府逐瘀丸」

卵胞期:
この時期は卵胞ホルモンの分泌が高まり子宮内膜も増殖。卵胞が成熟する時期です。妊娠にはとっても大事な時期です。漢方薬は「補腎精」「補血薬」でホルモン分泌をささえ、良い卵胞、良い子宮内膜を作る手助けをします。
※代表的なもの「杞菊地黄丸」「参茸補血丸」「婦宝当帰膠」

排卵期:
卵巣内の成熟卵胞から卵子が飛び出し卵管へと移動。
卵子が飛び出した後の卵胞は黄体ホルモンを作り、低温期から一気に高温期へチェンジ。このように排卵をスムーズにするために気血活動を活発にさせなければなりません。 漢方薬は「補腎薬」「活血薬」「補気血薬」で排卵を順調にします。
※代表的のもの「冠元顆粒」「温経湯」など

黄体期:
受精卵を着床・養育するために内膜をふかふかのベッドにする時期です。 妊娠を継続させるため子宮内膜は厚みと温かさと柔らかさがなければなりません。漢方薬は「補気血薬」「補腎陽薬」で子宮内膜が厚く柔らかい状態にします。
※体表的なもの「参茸補血丸」「参馬補腎丸」

西洋医学の妊娠のメカニズムと中国漢方医学の理論を組み合わせたこの「周期調節法」は自分のホルモン分泌を整えるので良い卵胞、良い子宮内膜をる作るようになるのです。

病院の不妊治療とも併用しても大丈夫です。周期調節法で漢方薬を服用することはむしろ病院の治療を支え治療効果を上げるようになります。

撃沈なんてへこまないで!!まずは自分の本来の妊娠する力を周期調節法で引き出してみましょうよ。

周期調節法は中国では大学病院でも日常に行われている治療法です。
しかし日本では不妊治療は西洋医学中心ですので、婦人科の主治医の先生で漢方・周期調節法を取り入れておられるドクターは数少ないと思います。
ですので主治医の先生が処方なさるケースはあまりないと思います。

漢方を取り扱っている店がすべて周期調節法での不妊のアドバイスを行っているわけではありません。周期調節法という理論を学び啓蒙している薬局・薬店でご相談ください


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