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自律神経失調症で困っています

専門医Q&A 漢方・鍼灸

自律神経失調症で困っています

2010.9.16

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カトリーヌさん(35歳)

症状はめまい、目の疲れ、偏頭痛、肩凝り、動悸、低血圧、不安感が主な症状です。すっきりと一日を過ごせる日が年々減って来ています。めまいは2~3ヶ月に一度回転性のものがおこり、あとは車酔いみたいな状態が続きます。

特にめまいのあとに上記の症状が次々現れます。 耳鼻科では良性発作頭位めまいと言われ、頻度も多いので自律神経では?といわれました。同時に心療内科でも診てもらい、メイラックス、アデホスコーワをもらい飲んでいます。

自律神経失調症を改善するには薬を飲む以外に自分でなにをやると効果的なのでしょうか?毎日、自分でもなんともならないつらさに堪えられなくなって来ています。


お話を伺った先生のご紹介

峯崎リヨ子 先生 (クスリのミネサキ)


私たちと一緒に悩みを解決しましょう
現在、日本では10組に1組のカップルが「不妊」に悩んでいるといわれる時代。「赤ちゃんがほしい」「どうして妊娠できないのだろう?」と悩んでおられる方がとても多いです。

そのことで、精神的ストレスになったり、自信を失いそうになっていませんか?今、ここで自分を見つめ直し、妊娠しない原因をあらゆる観点から検討し、悩みの解決に向かいましょう。
ご自分の心と身体に自信を持ってください。一人で悩まず、ご相談下さい。一緒に悩み解決のため頑張りましょう。



薬剤師:峯崎リヨ子プロフィール

日本不妊カウンセリング学会会員 認定不妊カウンセラー
日本食品保健指導士
周期調節法を本格的に勉強、実践し効果を上げているエキスパート集団「日本中医薬研究会会員」に所属。不妊症、皮膚病、腫瘍免疫、女性の身体のトラブルなどを専門に相談を受けている。
書籍「最新 東洋医学の名医134人」で紹介される。



≫ クスリのミネサキ

カトリーヌさん、まためまいが起こるのでは・・という不安と、それに伴っていろいろの体調不良が起こることで憂鬱な毎日ですね。

■ めまいには

* 脳の病気(脳梗塞、脳腫瘍・・等)でおこるもの、
* 耳の病気(良性発作性頭位めまい、メニエル病・・等)でおこるもの
* 全身の病気(低血圧、貧血、自律神経失調・・・等・)でおこるもの
* 首の病気(頸性めまい、むち打ち・・等)でおこるもの
* 薬剤性・心因性(クスリの副作用、ストレス、疲れ・・等)でおこるもの

カトリーヌさんは、めまいの他偏頭痛、肩こり、動悸などいろいろの症状を伴ってますので 確かに自律神経のバランスが取れていない状態ですね。
■ どうして自律神経失調症になってしまうのでしょうか?
自律神経には「交感神経」と「副交感神経」があります。朝起きてから日中は「交感神経」が優位になって 身体は活動的に働きます。夜から寝ている間は今度は「副交感神経」が優位になって身体を休めてリセット調整するわけです。

ところがストレスが多かったり、睡眠不足が続いたり、ホルモンの働きが乱れたりしたら交感神経と副交感神経が戸惑ってしまってバランスを崩してしまうわけですね。だからいろんな不定愁訴が出てくるのですよ。
■ もう悩まない!!
自律神経失調を改善して心も体もリフレッシュ!!

カトリーヌさんは自律神経失調症を改善する方法を見つけたいと考えられましたね。そうです!!自律神経の安定は自分自身で体調をコントロール出来るようになることが大切です。その為にはいろいろの事をとり入れて 無理せずご自分に合う方法で少しずつから始めてみてくださいね。

=生活習慣の改善=

1. まずは睡眠の質を良くすること。睡眠時間もしっかりとること。
そのためには熟睡できる環境も大切でしょう。またアロマなどやハーブを利用されてもいいでしょう。夜しっかり寝ることは「副交感神経」を整えます。そうすることで朝の「交感神経」の立ち上がりも良くなって朝の目覚めよくなり今日も元気でいこうという気持ちになりますよ。

就眠時間、起床時間、食事の時間、買い物の時間などある程度決めて生活リズムを整えることも大切ですね。
2. テレビ体操とか、軽い散歩とかで身体を動かしてみませんか?
身体を動かすことで血流が良くなり身体全体の代謝が改善され気持ちもリラックス。そのことは不安感も薄れてきます。最初は無理せず少しからですね。自信が出てきたら少しづつ時間を延ばせばいいでしょう。
3. 食生活から自律神経を調整が出来ますよ。
自律神経失調の時には「肝の高ぶり」で頭痛、めまい、肩こり、目の疲れなどが起こりやすいです。また「肝鬱」と言いまして落ち込んだり憂鬱になる事もありますね。自律神経失調は五臓の中の「肝」と関係があるんです。

その「肝」の働きをスムーズにするのにはまずは食事の中に薬膳を。
薬 薬食同源・・・五味(酸・苦・甘・辛・鹹)の中の「酸味」は肝」の調整に役立つなんです。ですのでお料理に「酸っぱいもの」取り入れてみましょう。

酢、レモン、ゆず、梅干し、りんご、サクランボ、スモモなど香りとまろやかな酸味は身体をスーッとリフレッシュしてくれますよ。胃腸が弱い時には酸味をまろやかにする穏やかな甘味を加えましょう。甘みとしてはかぼちゃ、レンコン、鶏肉、山芋など不安感や、動悸があるときには「心」を助ける苦味を加えてみてください。苦味としては らっきょう、ニガウリ、ゴボウなどです。
4. お風呂でリラックス
交感神経が張り詰めている時、お風呂タイムはいいですよね。お風呂の中にアロマを利用したり、柑橘系の皮など浮かべて香りのよいバスタイムは気持ちを安定させる効果があります。また、「半身浴」でもいいでしょう。
5. 自律神経を調整するための「腹式呼吸法」がありますね。
まず、リラックスした気持ちでゆったりと腰かけます。口から少しずつ息を吐きます。ゆっくりゆっくりお腹へこませながら吐きだしましょう。そしたら今度はまた、ゆっくりゆっくり少しづつ息を吸います。今度はお腹を膨らませながら沢山吸います。1日数回、無理せず、無心の気持ちで呼吸に集中して行えばより効果的です。
6. 自律神経失調症になりやすいタイプは真面目で几帳面の方が多いと言われてます。でもそれって本当は良い性格ですね。それを利用して「記録ノート」をつけてみるのもいいでしょう。

たとえばこんな時めまいが起こったとか。こうしたら気分が良くなったとか。辛いこと、憂鬱な事、少し嬉しかったことなど。書くことで自分を見つめなおし 解決策を自分で見つけやすくなりますね。
7. 自分のやりたい事、趣味を見つける事・・・・
と良く言われるパターンですが、実際は実行するのは難しいです。あせらず、いつかそういう気持ちになったらいうぐらいにとどめましょう。
8. 自律神経失調症を乗り切るためには 自分の力もですが、どうしても辛い時には専門の先生に相談しましょう。一般の方に相談すると「あれがいい」「こうしたらいいよ」など情報が氾濫して却って混乱してしまいます。自律神経失調症の治療に詳しいドクターや薬局や薬店の先生なりにサポートしてもらうのもいいですよ。

思いつくまま書きました。ご参考になさってくださいね。


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