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鍼灸は不妊に対してどのような効果があるのでしょうか?

専門医Q&A 漢方・鍼灸

鍼灸は不妊に対してどのような効果があるのでしょうか?

2010.9.16

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りーさん(26歳)

鍼灸は不妊に対してどのような効果があるのでしょうか。
通うとしたら週にどのくらいなのですか。
どういったツボを使うのですか。
周期は関連しますか。


お話を伺った先生のご紹介

神薗克也 先生 (鍼灸治療室 翠明館)


当院に来院されている患者のうち9割以上は女性。しかも、その7割以上は不妊治療の方。一般に鍼灸治療は、腰痛や肩こりの治療と思われがちですが、実は、婦人科系や内科系の疾患にとても有効な治療方法なのですね。腰痛や肩こりで悩んでいる方と同じくらいに、婦人科系や内科系の症状で悩んでいる方は大勢います。内臓の不調からきている腰痛や肩こり、頭痛もありますので、そういう方には内臓の機能を整えないと、すっきりと治りません。特に、女性の場合は、ホルモンバランスによって多種多様な症状が現れます。

当院では、全身のアンバランスを整えていく治療をしていますので、体の様々な不調がすっきりとなくなっていきます。生理不順の延長線上に不妊症があり、さらにその延長線上に更年期障害があります。生理を整えることが、すなわち女性の健康を保つポイントなのですね。是非一度、体に優しい自然な治療方法の鍼灸治療をお試しください。



≫ 鍼灸治療室 翠明館

鍼灸が、不妊に対してどのような効果があるかについてですが、
一つは、自律神経系に働きかけてホルモンの分泌を調整する作用、
もう一つは、子宮や卵巣に働きかけて、機能を改善する作用、それから
循環器系に働きかけて、冷えや血液循環を改善する作用があります。

多くの不妊の患者さんが、冷え性に悩んでいますが、冷えによって血液の
循環が悪くなり、子宮や卵巣に十分に栄養が行き渡らず、十分に機能してないのが
現状です。また、ホルモンが上手く循環していかないので、卵胞の育ちが悪く
子宮内膜も厚くなりにくくなってしまってます。

それから、仕事や人間関係などで、強いストレスにさらされて、自律神経が
乱れている方も多くいます。ホルモンの分泌が自律神経によって調整されてますので
自律神経の乱れは、ホルモン分泌の乱れにつながります。それによって
ホルモンバランスを崩して、子宮や卵巣が上手く働かなくなってしまってます。

鍼灸は、血液循環を改善し、自律神経を整えることで、ホルモンバランスを改善し
子宮や卵巣に、十分に栄養とホルモンが行き渡るようにしていきます。そうすることで
子宮内膜が充実し、卵の質も良くなっていきます。

通院の頻度についてですが、当院の場合は、生理周期に合わせて来ていただいています。
低温期、排卵期、高温期と概ね10日間隔での通院になっていります。また、体外受精などの治療をされている方は、その治療のスケジュールに合わせて、その都度、こちらでアドバイスさせていただいています。

治療で使う経穴についてですが、婦人科系でよく使われる経穴を中心に
その人の体質・症状を改善するために効果的な経穴を使います。
基本的には、生殖機能をアップさせる腎兪や関元兪、子宮・卵巣に働きかける関元や中極、水道月経を調整する三陰交などがメインになります。

鍼灸が初めての方は、いろいろと不安なことがたくさんあるかと思います。
聞きたいことや疑問に思ったことは、遠慮なく問い合わせてください。


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