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自分でお灸

2011.10.17

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しゅしゅさん(28歳)

多嚢胞ぎみで生理不順になりやすく、低体温です。妊娠希望なので、結婚早々から体質改善をはじめました。
ヨガや食事、お風呂につかる、腹巻などに加え、最近お灸をはじめました。
何が一番効果があったかはわかりませんが、冷えが改善され、基礎体温が二層に分かれるようになったりと一定の効果を感じでます。
が、お灸は自己流で
せんねん灸の火を使うタイプは時間と気持ちに余裕があるとき、使わないタイプは時間がないけど冷えを感じたとき、と使い分けていて、
お灸ポイントは、一度鍼灸院にいったときに教えてもらった、サンインコウ?、足三里、たいこ、らへんにしています。
いつも決まった頻度で、同じ方法でできているわけではないし、生理周期や体調をみて変えるなんてこともできてません。
自己流でもしないよりは効果があるものでしょうか?
また、効果がないだけならまだよいですが、やりかたによって逆に悪い影響が出ることも考えられますか?
本当はきちんと鍼灸院に通うのが一番だとは思うのですが、なかなか仕事で時間が合わず、金額的にもキツいため、難しく、質問させていただきました。


お話を伺った先生のご紹介

関村順一 先生 (sekimura鍼灸院)






≫ sekimura鍼灸院

はじめまして、しゅしゅさん。
お灸をされているんですね、とってもいいことだと思います!!
お灸は、つぼを温めることで、気や血の流れをよくしていきましょうというものです。しゅしゅさんは低体温ということですので、気血の巡りが良くなり、自律神経による体温の調節も改善されたのではないでしょうか。三里・大巨は胃経のつぼです。食べ物のエネルギーを有効に取り入れ、生命力を高めていく働きがあります。とくに三里は有名なつぼのひとつで、胃腸を整えます。大巨にお灸をすることで子宮や卵巣の血流もよくなるでしょう。三陰交は女三里ともいわれ、脾経のつぼで、女性の悩みにはかかせません!
ひとつ、参考にしていただきたいことは、「妊娠の可能性がある時期には三陰交のみお灸をお休みする」ということです。つぼは古来よりいろいろ研究がなされていて、三陰交は流産を促すつぼといわれています。しゅしゅさんのようにタイミングの場合は、タイミングをもった後5日目以降はやらなくていいことになります。再開の時期としては、①生理が来たら、もしくは②妊娠16週目に入ったら、今度は安産灸の目的でお灸をするといいですよ。
実際にお身体を拝見しないと分かりませんが、多のう胞性卵巣症候群・月経周期35日ということからも、五臓でいうところの脾の気を高めてあげたいなあ・・・と思いました。東洋医学では、ほかにもお腹と脈と舌の様子などを組み合わせてお身体を整えていきます。また、月経血の質などにも、身体の状態を見極めるヒントがあります。当院にいらしている患者さんには、おひとりおひとりの状態に合わせて、手足・お腹・背中や腰に約10~15か所のお灸を据えてもらっています。お灸をしないとなんかすっきりしない、なんて方もいらっしゃいます。
しゅしゅさんも、忙しい時などは無理のない範囲で続けてくださいね。くれぐれも、熱いのを我慢しすぎて火傷をしてしまわないように気を付けてください。


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