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不妊専門の鍼治療について

専門医Q&A 漢方・鍼灸

不妊専門の鍼治療について

2012.4.18

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いちごクラブさん(33歳)

先日不妊専門の鍼治療(西洋)に行ってきました。

その病院は3か月まちでようやく予約がとれました。評判もよく実績もあります(あくまでHP上ですが)
実際に先生もきちんと鍼治療の説明をしてくれて、不妊のことについてもとても親身にくわしくお話をしてくださったり、とてもよいイメージだったので続けていきたいな…と思っています。

でも、実は鍼治療をしてから高温期になるはずが、いまだに高温期にならないのです。治療の日は排卵日~排卵後あたりでまだ低温期(36.4,~36.5)辺りでいつもなら治療の次の日位では36.7の高温期にはいるのですがいまだに36.5です。かれこれ生理から数えると低温期が15日目です。

こんなことは初めてで正直不安です。もしかして無排卵?今まで無排卵なんてなかったです。
こんな状態では今回は妊娠はもちろん無理ですよね。

次回の治療は、ちょうど着床の時期(高温期)なのですが、このまま低いとどうしようかと思ってしまいます。
次回、もちろん、その時に先生に話をしようとは思いますが、鍼治療が私には合わないのでしょうか?

ゆくゆくは体外受精も視野に入れているので、できるだけ身体作りとして治療をしていきたいのですが、こんなことってあるのでしょうか?

どうぞご意見を教えてください。


お話を伺った先生のご紹介

神薗克也 先生 (鍼灸治療室 翠明館)


当院に来院されている患者のうち9割以上は女性。しかも、その7割以上は不妊治療の方。一般に鍼灸治療は、腰痛や肩こりの治療と思われがちですが、実は、婦人科系や内科系の疾患にとても有効な治療方法なのですね。腰痛や肩こりで悩んでいる方と同じくらいに、婦人科系や内科系の症状で悩んでいる方は大勢います。内臓の不調からきている腰痛や肩こり、頭痛もありますので、そういう方には内臓の機能を整えないと、すっきりと治りません。特に、女性の場合は、ホルモンバランスによって多種多様な症状が現れます。

当院では、全身のアンバランスを整えていく治療をしていますので、体の様々な不調がすっきりとなくなっていきます。生理不順の延長線上に不妊症があり、さらにその延長線上に更年期障害があります。生理を整えることが、すなわち女性の健康を保つポイントなのですね。是非一度、体に優しい自然な治療方法の鍼灸治療をお試しください。



≫ 鍼灸治療室 翠明館

はじめまして、いちごクラブさん。

翠明館治療室の神薗といいます。

不妊治療専門のクリニック内で鍼灸治療をしているようで、西洋学の治療と併用して鍼灸を受けているのですね。

鍼灸治療を受けた周期に排卵が遅れてしまっているとのことですが、確かに鍼灸治療を受けた周期は、今までと違った月経周期になることはあります。

それが排卵が遅れることであったり、逆に排卵が早まってしまうことであったり、高温期が短くなったり、あるいは長くなったり、また、経量が増えたり、あるいは減ったりと、その変化は人それぞれで、そういう変化をあまり経験したことのない人にとっては、とてもびっくりされてしまうことは、しばしば経験します。

これは、体が鍼灸という刺激を始めて受けるときに、その刺激をどう感じるかによって、体の変化は異なってきます。もちろん、全くそういう変化を感じない人もいますが、大抵の人は、何らかの変化を感じます。

いちごクラブさんの場合は、排卵が遅れているということで、鍼灸の体への影響を感じているようですが、それは決して鍼灸が自分の体に合わないということではなくて、初めて鍼灸治療を受ける方には多い体の変化であって、2回、3回と鍼灸をしていくと、体がその刺激によって、確実に良い方向に調整していきます。

その担当の先生には、その体の変化はしっかりと伝えて、もしかしたら鍼灸の刺激が強すぎたのかもしれませんし、使用した経穴が合っていなかったのかもしれませんので、おそらく何らかの調整をしてくれることでしょう。

当院にも、いちごクラブさんのような患者さんはたくさんいますので、不安に感じることはないですよ。確実に体は良い方向に整っていくことでしょう。

いちごクラブさんが、一日でも早く赤ちゃんに恵まれますよう
お祈りしています。


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