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通い続けようか迷ってます。

専門医Q&A 漢方・鍼灸

通い続けようか迷ってます。

2013.3.7

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エイコンさん(30歳)

不妊治療を主に行っている鍼灸院に通っています。
週1回通い続け、次で11回目になりますが続けようか迷っています。

不妊治療を始めてから、基礎体温グラフが不安定になりました。
治療後初めての生理は量が多くサラサラしたものだったのですが、2回目からは治療前の生理とあまり変わらず、生理痛もひどくなりました。

先生は「針の数が多かったかもしれない」とのことで、針と刺激を減らしました。
針を減らしただけで生理痛がひどくなることはあるのでしょうか??
お腹の冷えも改善されている様子もありません。

治療院には産まれた子どもの写真が多く飾ってあるので信頼できると思っていたのですが、このまま同じ治療院で通い続けるか迷っています。


お話を伺った先生のご紹介

神薗克也 先生 (鍼灸治療室 翠明館)


当院に来院されている患者のうち9割以上は女性。しかも、その7割以上は不妊治療の方。一般に鍼灸治療は、腰痛や肩こりの治療と思われがちですが、実は、婦人科系や内科系の疾患にとても有効な治療方法なのですね。腰痛や肩こりで悩んでいる方と同じくらいに、婦人科系や内科系の症状で悩んでいる方は大勢います。内臓の不調からきている腰痛や肩こり、頭痛もありますので、そういう方には内臓の機能を整えないと、すっきりと治りません。特に、女性の場合は、ホルモンバランスによって多種多様な症状が現れます。

当院では、全身のアンバランスを整えていく治療をしていますので、体の様々な不調がすっきりとなくなっていきます。生理不順の延長線上に不妊症があり、さらにその延長線上に更年期障害があります。生理を整えることが、すなわち女性の健康を保つポイントなのですね。是非一度、体に優しい自然な治療方法の鍼灸治療をお試しください。



≫ 鍼灸治療室 翠明館

はじめまして、エイコンさん。

翠明館治療室の神薗といいます。

週一回の鍼灸治療を11回受けられたということですが、生理の状態が治療前と変わらず、痛経がひどくなってしまったとのこと。

初めて鍼灸治療を受けられた方は、身体が鍼灸の刺激を敏感に感じ取り、気血の流れなどが劇的に改善することがあります。初回の生理が経血もサラサラで、痛経も少なかったようですので、おそらくエイコンさんの身体が敏感に反応したのでしょう。

2回目の生理では、元に戻ってしまったとのことですので、身体が鍼灸の刺激に慣れてしまい、上手く反応しなくなったのかもしれません。

もちろん、生理は、自律神経にコントロールされているので、季節の変化や日常生活のストレスなどによっても変化していきますが、そういう要素を除いて純粋に鍼灸の刺激だけについて考えると、鍼灸を始めて受けたときの身体の状態と、2回目の生理のときの身体の状態は、大抵の場合異なりますので、そのときの身体の状態にあった経穴を使い、適切な刺激を与えることができれば、おそらく初回の生理のように、経血がサラサラで、痛経も少なかったでしょう。

左右の卵巣の機能は必ずしも同じではないので、周期によって月経の状態も多少なりとも変わってきます。そういう違いをしっかり診ることで、その都度治療方針を変えていき、その周期に合った適切な方法で治療をすることが必要になります。

鍼の本数を減らしたり刺激を弱くしたのは、おそらくそのような意図があったかと思いますが、それがエイコンさんの身体に合っていなかった可能性がありますので、その都度自分の状態を鍼灸師に伝え、適切な治療をしてもらうようにしましょう。

もし、そうしても身体の状態が以前と変わらない場合は、鍼灸師の治療方法が合っていないことが考えられますので、他の治療院に転院してみる方が良いかもしれません。

エイコンさんに、一日でも早く良い知らせが来るよう、お祈りしています。


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