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同じ漢方薬を続けていますが、このままでいいか不安です。

専門医Q&A 漢方・鍼灸

同じ漢方薬を続けていますが、このままでいいか不安です。

2013.12.20

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JINEKO事務局さん(13歳)

アンケートにてお寄せ頂いたご相談について、ジネコが先生に聞いてきました。

【akochanさん(40歳)】
ずっと同じ漢方薬を半年続けていますが、このままで良いのか不安です。

主な症状
・低温期から高温期への移行に時間がかかる(階段式の上昇)
・レバー状の塊や、粘膜のような塊が混じり、塊がでると月経痛が軽減する
・子宮筋腫、内膜症、卵巣膿腫、子宮ポリープ、卵管癒着などがある
・卵や子宮内膜の条件が良くても着床しにくい
・足腰のだるさや冷えを感じる
・着床してもすぐに流れてしまう
・排卵誘発剤を使用してもたくさん卵ができない
・稽留流産したことがある


お話を伺った先生のご紹介

渡邊英俊 先生 (中医学と西洋医学 自然流薬局)


薬剤師・鍼灸師・按摩マッサージ指圧師・教員免許を持つ。西洋医学を学び、中国人の中医師に師事し、北京で研修後、JR仙台駅東口から徒歩5分の地に「中医学と西洋医学の自然流薬局」を開局。
日本生殖医療心理カウンセリング学会認定「不妊相談士(不妊コンサルタント)」、日本不妊カウンセリング学会認定「不妊カウンセラー」を取得。
「周期調節法」による不妊相談、アトピーの脱ステロイド時の漢方法などで、多数の患者様から支持を受けている。(予約制)

また毎週金曜日13:00~13:15から、ボクのラジオ放送「自然流スタイル」が流れます。
YouTubeにアップしてありますので、「自然流スタイル」で検索して下さいね。
「自然流スタイル」のラジオ番組をスマホで効く方法は、
無料アプリの「リスラジ」をダウンロードして、「ラジオ3」にチャンネルを合わせて下さいね。
1,スマートホンの無料アプリ「リスラジ」をダウンロード。
2,「チャンネル」→「カテゴリ」→「全国のラジオ」→「東北」→「ラジオ3」を選ぶ
3,左下の「」をクリックしてラジオを聞く。
全国どこででも聴くことが出来ます。ぜひ聞いて下さいね。
それから「誰でもできる『家庭の中医学』」をカルチャーセンターで開講しています。
詳細は下記になります。
⚫️日程:1月〜6月の毎月第1火曜日
⚫️会場:NHK文化センター仙台教室
(定禅寺通りのメディアテイク向かい)
⚫️問合せ・申込:022-224-4811
興味のある方は、ぜひお電話をかけて申し込んで下さいね。途中からでも参加できますよ



≫ 中医学と西洋医学 自然流薬局

akochan さんが何の漢方薬を服用しているかわかりませんが、漢方薬は短いサイクルで変更することもあれば、半年以上も長く服用することもあります。

akochan さんの気になる症状には、「腎虚」の症状が多く見られます。
高温期の上昇が遅くて短い、低温期から高温期への移行が階段式の上昇であること。
さらに足腰のだるさや冷え、着床してもすぐに流れる、性欲がない、ホルモン療法を行っていた、排卵誘発剤でもたくさん卵ができない、稽留流産をしたことがあるなどです。
このようなときには「腎虚」を改善する「補腎薬」を長く服用して、足りないものを補っていきます。
また、基礎体温の上下変動が激しい、レバー状の塊や、粘膜のような塊が混じっている、月経が赤黒い色で粘りがある、子宮筋腫・内膜症・卵巣嚢腫・子宮ポリープなどがあるなどから、「瘀血(おけつ)」の症状も多く見られます。
このような症状には「瘀血」を改善する「活血薬」を服用して、症状の変化を見ながら処方を変えていきます。

さらに基礎体温の上下変動が激しい、月経前は過食気味か食欲不振などの「気鬱」の症状もあるので「行気薬」で気をめぐらすようにします。
そして月経前に足がむくんで靴がきつくなるという「水滞」の症状もありますから「利水薬」を用いて改善します。
これらを踏まえると、akochan さんの漢方治療は、生殖機能やホルモンバランスをつかさどる「腎」の働きを補う「補腎薬」をベースに、月経期、卵胞期、排卵期、黄体期のそれぞれの時期に漢方薬を使い分ける「周期調節法」を行うのも一案です。
年齢が40歳ということで、しっかり補腎をしていくことが必要ですし、瘀血を改善して「気・血・水」をスムーズにめぐらせて、卵巣や子宮内膜に栄養のある血液をたっぷり行き渡るようにすることです。
繰り返しになりますが、現在服用している漢方薬が「補腎薬」なら、半年間同じ漢方薬を服用していても大丈夫でしょう。
ただ、漢方薬を服用する目的がわからないのでしたら、担当の先生から詳しい説明を受けたり、話し合いをして、不安を解消して下さいね。


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