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自律神経失調症で毎日の生活がつらい

専門医Q&A 漢方・鍼灸

自律神経失調症で毎日の生活がつらい

2014.3.18

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JINEKO事務局さん(14歳)

アンケートにてお寄せ頂いたご相談について、ジネコが先生に聞いてきました。

【カトリーヌさん(35歳)】
自律神経失調症を改善するには、薬を飲む以外に自分で何をやると効果的なのでしょうか? 自分では何ともできなくて、毎日のつらさに堪えられなくなってきています。


お話を伺った先生のご紹介

堀口正剛 先生 (ガイア針灸室)


筑波医療短大・明治鍼灸大学卒
鍼灸大の付属病院で研修後、医院勤務を経て、ガイア針灸室を開業。
以降、大阪府鍼灸師会・日本鍼灸師会理事を拝命し、鍼灸学術・臨床の研鑽に努めています。
得意疾患は不妊症・自律神経失調症・肩凝り・腰痛等。「不妊鍼灸ネットワーク」会員




≫ ガイア針灸室

つらい毎日、お察しいたします。
一般論的な生活養生は、規則正しい生活リズムを保ち、散歩などの適度な運動(軽度の日光浴もかねるとよりいいです)と、良質な睡眠をとれるように努めることです。
そのほか、冷たい飲食や薄着、過度の冷房を控え、体を冷やさないようにすることが大切です。
さらに過剰なストレスが自律神経のバランスを崩しやすくするので、ストレス軽減に努めてください。

各論は4つあります。まず、腹式呼吸です。
腹式呼吸により、セロトニンが分泌され副交感神経が活発になってリラックスすることができます。
次に体を温めることです。足湯や半身浴を行い、なるべく温かい飲食を摂ってください。
根菜類には体を温める作用があります。
3つ目は交感神経を活性化させすぎないように努めることです。
カフェイン、トウガラシなどの刺激物は交感神経を刺激しやすいので控えましょう。
最後に姿勢を正すことです。姿勢が乱れていると呼吸やホルモンバランスに悪影響を与えやすいのです。

次に治療内容についてですが、心療内科などでの自律訓練法もありますが、鍼灸治療は自律神経の調整を図ることを最も得意としています。
なぜなら、東洋医学の最大の特徴は「心身一如」。
つまり精神と肉体を一体としてとらえ、局所的な身体の調整でなく「心・身」のバランスを図ることを目的としています。
ですから極論すれば、鍼とお灸を施術するだけで、ある程度の自律神経のバランスを整えることが可能です。問診と腹診・舌診・脈診などの東洋医学的な診察を加味して、適切なツボを選択することにより、さらなる効果が期待できます。
できるかぎり自然に逆らわずに生活習慣を整える自己養生を続けながら、経絡や経穴(ツボ)に鍼や灸で刺激して「気・血」の乱れを正し、心身のバランスを整えることがとても大切だと思います。
鍼灸治療を継続すると免疫力が向上し、体質が改善されることは私自身が一番の経験者です。
健康は自己管理をする時代です。自然治癒力を高める〝鍼灸治療〟をごぜひ活用ください。


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