HOME > 漢方・鍼灸 > 冷えと不妊体質を改善したいのですが長続きしません
HOME > 漢方・鍼灸 > 冷えと不妊体質を改善したいのですが長続きしません

冷えと不妊体質を改善したいのですが長続きしません

専門医Q&A 漢方・鍼灸

冷えと不妊体質を改善したいのですが長続きしません

2014.4.7

あとで読む

JINEKO事務局さん(14歳)

アンケートにてお寄せ頂いたご相談について、ジネコが先生に聞いてきました。

【ミヨンさん(39歳)】
冷えと不妊体質を改善したくて、漢方や鍼灸治療を受けて
いた経験がありますが、どれだけ体に効いているのかわかりづら
くて長つづきしません。継続が大事だと思うのですが、今まで
はダメでした。即効性がある、漢方や鍼灸はないのでしょうか?

主な症状
・月経前は普段の便秘がさらに強くなる
・月経血は、赤黒い色で粘りがある
・月経の量が少なくネバネバしている
・稽留流産したことがある
・子宮筋腫、内膜症、卵巣膿腫、子宮ポリープ、卵管癒
着などがある
・卵や子宮内膜の条件が良くても着床しにくい


お話を伺った先生のご紹介

阿部千代人 先生 (潮見治療院)


院長 阿部千代人(あべ ちよと)

公益法人 日本鍼灸師会会員
不妊鍼灸ネットワーク会員
日本バイ・ディジタルO‐Ring Test協会会員
遠絡療法医学会会員

鍼灸治療は鍼や灸の道具、材料は同じでも治療院によって結果に違いが現れます。
それは、大工さん、料理人等どのお仕事も同じかと思われます。
鍼を刺し、灸をすえれば病気が治るのではなく、正しい知識と訓練で得た技術によって効果を最大限に発揮します。
当院は気仙沼市に於いて開業二十五年の指圧・鍼灸(はり・きゅう)の治療院です。
実績と経験、そして更なるレベルアップのためにこれからも研究会、学会等積極的に参加し研鑽を積んでまいります。
指圧・鍼灸は免疫力を上げ、あなたの健康を維持・向上させていくのにお役に立ちます。
皆様の快適な生活をサポートする治療院であり続けるよう努力して行きたいと考えております。
是非一度お越し下さい。



≫ 潮見治療院

ミヨンさんは漢方薬も鍼灸治療も経験され、どれだけ体に効いているのかがわからないため、継続が大事と思いながら中断してしまったのですね。
鎮痛剤が効くように、湿布薬を貼るとスーッとするように漢方薬にも鍼灸にも即効性を期待しますよね。

では漢方薬や鍼灸が本当にどれくらい効果があるか客観的に見てみましょう。
WHO(世界保健機構)で「鍼灸の適応症」と認められた病気の中のひとつに「婦人科系疾患」も含まれ、その中には「更年期症、乳腺炎、白帯下、月経痛、月経不順、冷え症、血の道症、不妊症」が挙げられています。
さらに身近なところでは「ジネコユーザー563人にアンケートした2013年の調査レポート」で「漢方は4割、鍼灸は6割の方が満足。不満はともに1割」というデータもあります。
世界が認め、ミヨンさんの身近なところでも鍼灸の効果は期待に値するデータがでているのです。
鍼灸治療は大きく分けて2つの目的があります。それは「本治法(ほんちほう)」と「標治法(ひょうちほう)」です。 
本治法とは「気・血」のとどこおりを改善し、病気の根本までさかのぼり原因を取り除く、いわゆる体質改善です。一方標治法とは、局所の苦痛を取り除く対症療法。
病院での鎮痛剤、解熱剤、湿布などに相当するものです。
鍼灸治療はその時の苦痛を取り除きながら悪い体質を快方に導く、つまり本・標治法を同時に行う治療法です。

ミヨンさんの現在の体調は東洋医学で言う「気・血」の循環不良に関連する症状が多く見受けられますね。
「気・血」は体内をとどこおりなく流れていればこそ健康に過ごすことができるのです。
本来体は、さまざまなストレスの中にいても、体調をニュートラルに自動的に調整してくれます。しかし、日々の暮らしの中で無理が続くと耐え切れず、内臓は冷える、あるいは発熱して「気・血」の流れを妨げ体調が崩れます。そして冷え症やいわゆる不妊体質にいたります。
鍼灸はミヨンさんの悩みに最適な治療法だと思います。良い鍼灸院と出会えて、体の悩みが一日も早く解消し、元気なお子さまが授かれることをお祈りいたします。


あとで読む

この記事に関連する記事

この記事に関連する投稿

女性のためのジネコ推薦商品

最新記事一覧

Page
top