妊娠にそなえて受けておくべき検査とワクチン
インタビュー 妊娠・出産
妊娠にそなえて受けておくべき検査とワクチン
今までに打ったワクチンやかかった病気を知っていますか?妊娠する前に自分の体のことを知っておくのは安全な妊娠出産につながりますし、妊娠の準備として検査やワクチンを受けるのは大切なことです。それでは、受けるべき検査とワクチンとはなんでしょう?
自分が過去に打ったワクチンやかかったことがある病気について、正確に把握している人は意外に少ないものです。
広尾まきレディスクリニック院長の手塚 真紀先生は「自分の体のことは自身で主体的に考えてほしい」とおっしゃっています。女性として受けておくべき検査や、妊娠の前に接種しておくべきワクチンについて手塚先生に教えていただきました。
妊娠を考える前から受けたい検査
女性は生理が始まったらまず、生理が毎月いつ来ているか、何日周期で来ているのかを記録する習慣をつけてほしいと考えています。これは妊娠を目指すためというわけではなく、自分の体を知るためです。そして、性交渉が始まったら、子宮頸がん、性感染症の検査を年1回は受けましょう。同時に、超音波で子宮や卵巣のチェックもするのがおすすめです。子宮頸がんの検査には、細胞診とHPV(ヒトパピローマウイルス:子宮頸がんの元となるウイルス)の2種類の検査があり、どちらも内診で行います。性感染症の検査は何種類かありますが、クラミジアや淋菌などのおりもので調べる検査と、梅毒やHIVのように血液で調べる検査があります。
クラミジアはもっとも罹患の頻度が高く、無症状のことが多いので、気づかないうちに骨盤腹膜炎や不妊症の原因になることがあります。また、梅毒は、近年患者数が激増しており、それに伴って先天性梅毒という赤ちゃんの異常も増えています。自覚症状がなくても、一度は検査を受けましょう。超音波検査では、子宮筋腫や子宮内膜症、卵巣嚢腫などの病気がないか、排卵ができているかなどを画像で確認することができます。特に生理痛の強い方では、ぜひ超音波検査を受けてください。