風しん、妊娠糖尿病、妊娠高血圧症…、 妊活中に知っておこう!
インタビュー 妊活
風しん、妊娠糖尿病、妊娠高血圧症…、 妊活中に知っておこう!
安心なマタニティライフのため、妊娠前に知りたい病気について、おおしおウィメンズクリニック院長の大塩 達弥先生に伺いました。
妊娠中にはどんなことが起きやすいのでしょうか? マタニティライフを安全に過ごすため、妊娠前に知っておきたい病気について、おおしおウィメンズクリニック院長の大塩 達弥先生に伺いました。
妊婦が風しんに注意するワケは?
現在、風しんが猛威をふるっていて、妊婦さんへの感染に最も注意する必要があります。その理由は、先天性風疹症候群(CRS)といって、風しんウイルスが妊婦さんだけでなくおなかの赤ちゃんにも悪さをし、耳や目、心臓などに障害を持って生まれることがあるからです。妊娠初期には難聴8~9割、心疾患6割くらいと、非常に高い確率で障害をもつことがわかっています。
CRSは妊娠前に風しんワクチンを接種さえすれば避けられます。しかし、母親がそのことを知らないまま妊娠して風疹にかかると、CRSの赤ちゃんを出産する可能性があり、その後、赤ちゃんは心臓に重い病気をかかえて亡くなったり、成長しても耳や目に障害をもつといったことが起きやすくなります。
現在、かつてCRSのお子さまを出産したお母さんが、マスコミで悲痛な思いを語ってくださるのは、自分の悲劇をくり返さないでほしいという思いからです。この貴重な声をムダにしてはいけないと思います。これから赤ちゃんを望む方は、ワクチンを接種して風しんウイルスに対する免疫をつくってから妊活を始めましょう。