【妊活と栄養】体外受精の成功率が上がる?妊活中はカルニチンを摂ろう
まとめ 妊活
【妊活と栄養】体外受精の成功率が上がる?妊活中はカルニチンを摂ろう
注目の栄養素「カルニチン」が妊娠率の改善に効果があると言われています。カルニチンの効果や効率的な摂取方法などを調べてみました!
注目の栄養素「カルニチン」が妊娠率の改善に効果があると言われています。カルニチンの効果や効率的な摂取方法などをまとめてみました!
妊活でカルニチンを摂ると良い理由は?
カルニチンは、脂肪からエネルギーを取り出すために必要な成分で、食品では羊肉などの赤肉に多く含まれています。体内で、アミノ酸のリジンとメチオニンから合成されるため、通常不足することはありませんが、鉄とビタミンC、ナイアシン、ビタミンB6が足りないと、合成の効率が落ちるため不足することがあります。狭心症や心不全などの心臓の病気の、症状を軽くする効果が報告されています。また、妊娠中や授乳中は必要量が増えます。
出典元:日経ヘルス(著)『サプリメント辞典:第4版』日経BP社、2011年
L-カルニチン投与で体外受精の成功率が上昇
生殖補助医療(ART)では、着床率及び妊娠率を高めるために胚質を向上することが大切です。
体外受精希望者に対してL—カルニチン(1,000mg/day)を投与後、胚質の向上が認められ、妊娠率の改善になることが明らかになりました。
出典元:井田守他「不妊症における統合医療の用い方は?」産婦人科の実際:66巻11号、2017年
カルニチンを効率的に摂取するには?
出典元:滋賀県立小児保健医療センター「小児科診療において経験する二次性低力ルニチン血症」ビタミン12巻、2015年
食材におけるL-カルニチンは肉類と乳製品であると示唆されています。特に、肉の赤身(骨格筋部分)にL-カルニチンの含有量が多いと考えられています。穀類・果物・野菜にはほとんど含まれていません。
例えば単純計算ですが、最小レベルの200mgを牛肉で摂取する場合、1日当たり300g弱の牛肉を継続して食べる必要があります。この場合、赤身とはいえ問題となるのがカロリーオーバーです。それとともに、肉に含まれる飽和脂肪酸の過剰摂取はメタボリック症候群の一因にもなります。L-カルニチンは摂取したいがこれらのリスクは避けたい。その場合はL-カルニチンのサプリメントを利用してみてはいかがでしょうか。
出典元:AAプロジェクト