HIV感染症は不妊原因になる?
インタビュー 女性の健康
若い頃の性行為で疑われるHIV感染症。数年後に発症することはあるのでしょうか? また、それが不妊の原因になる恐れはあるのでしょうか。池ノ上産婦人科の千代倉由子先生にHIV感染症の正しい知識について教えていただきました。
HIV感染症とはどんな疾患?
HIV感染症と不妊の因果関係は?
妊娠前に必ず感染症の検査を受けておくことが大切
ウイルス感染症は放っておくと不妊症や流産の原因になってしまうものもあるので、HIVに限らず、妊娠前に必ず感染症のチェックをしておきましょう。
最近は、梅毒やB型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、成人T細胞白血病、風しん、トキソプラズマなど、これまで妊娠中に実施することが多かった感染症検査を妊娠前に前倒しする施設も増えています。
これらの疾患のほとんどは感染していてもほとんど症状はなく、気づかないうちに発症してしまうと流産や早産、赤ちゃんの障害を引き起こしてしまうこともあります。
感染がわかれば投薬で簡単に治療することもできるため、母子ともに健康な妊娠・出産を実現するために早めの検査を心がけましょう。