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【Q&A】 治療を続けるべきでしょうか?チャンスはあるんでしょうか?ー浅田先生

専門医Q&A 不妊治療

【Q&A】 治療を続けるべきでしょうか?チャンスはあるんでしょうか?ー浅田先生

採卵するも、胚盤胞に育たず…。持病もあり、このまま続けた方が良い?それとも休んだ方が良い?浅田レディースクリニックの浅田義正先生にお答えいただきました。

2019.8.26

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相談者:ジュン大好きさん(41歳)



治療続けるべきでしょうか?チャンスはあるんでしょうか?
7月初期に採卵をして、5個中グレ-ド1の卵が2個でき、先生の考えで、胚盤胞に育つまで様子をみることになりました。
残念ながらそこからの分割等に至れず、2個ともダメになり、移植に進めませんでした。
年齢的なこともあるのは理解してますが、まだ続けたい気持ちがあるのなら休む間なく次に進むべきですか?
2ヶ月お休みとか、そんなではもう遅いでしょうか?




浅田先生からの回答




13歳でSLE(全身性エリテマトーデス)を患ってから、プレマリン、ルトラールで生理を起こしており、年齢は41歳、AMHは不明ということですが、年齢や基礎疾患から考えても、卵巣予備能はあまり良いとは言えないと思います。ただ、採卵を行い5個の卵子が採れているのであれば、41歳としてはそんなに悪い卵巣予備能ではないかもしれません。


しかし、胚移植ができなかったことが非常に残念です。 ジュン大好きさんが通院しているクリニックでは、胚盤胞に育つまで様子をみるということでしたが、胚盤胞まで育てば妊娠する確率は高くなります。しかし、体外で培養するため、どんなにクリーンルームの環境を整えたり、最新の培養液を使用したりしても、女性の体内と比べると100%完璧な環境とは言えません。クリニックにより方針が異なりますので、胚盤胞移植に拘らないクリニックを選ぶことも一つの方法だと思います。


また、治療を休むかどうかということですが、41歳という年齢から、原始卵胞は少なくなっています。卵胞は半年前から育ち始めていて、その半年のうち後半の3ヶ月はホルモンに依存して卵胞が育っていきますので、治療を休んだ次の治療で卵胞が育つ、というものでもありません。40歳を超えていますので、ホルモンの分泌を整えて卵胞を3ヶ月かけて育てる感覚を持たなければいけません。ですから、刺激を始めたら2ヶ月目、3ヶ月目と続ける方がよい結果が望めると思います。


人間は疲れても休めば回復するため、不妊治療も疲れたらしばらく休めばよい結果につながる、という先生もいますが、それは逆効果だと思います。成熟卵で良い卵子を採るためには、良いホルモン状況を3ヶ月以上保つことが重要になります。残り少ない卵子をしっかり受精卵にして保存できるクリニックで、治療をしていただきたいと思います。


 



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お話を伺った先生のご紹介

浅田 義正 先生


名古屋大学医学部卒業。1993 年、米国初の体外受精専門施設に留学し、主に顕微授精を研究。帰国後、日本初の精巣精子を用いた顕微授精による妊娠例を報告。現在、愛知県の勝川、名古屋駅前のほか、昨年5月には東京・品川駅前にもクリニックを開院。

≫ 浅田レディースクリニック

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