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アンタゴニスト法とは? 生殖医療用語をドクターが解説 !!

コラム 不妊治療

アンタゴニスト法とは? 生殖医療用語をドクターが解説 !!

治療で使われる用語をドクターにわかりやすく解説いただきました。

2019.8.23

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※2019年8月24日発刊「女性のための健康生活マガジン jineko vol.43 2019 Autumn」の記事です。


アンタゴニスト法


ショート法、ロング法では早発LHサージの抑制を目的に、点鼻薬のGnRHアゴニストを用いました。アンタゴニスト法はGnRHアゴニストの代わりにGnRHアンタゴニスト(性腺刺激ホルモン放出ホルモン拮抗薬)を使います。
GnRHアンタゴニストは脳下垂体にあるGnRH受容体にくっついて、FSHやLHの分泌を抑えるように働きます。この作用によって早発LHサージが抑制されるという仕組みです。
月経開始2~3日目からFSH製剤を注射し、主席卵胞の大きさが14mmになってからGnRHアンタゴニストを毎日注射します。
ロング法よりFSH製剤の使用量が少なくE2が上がりにくいのと、トリガーにGnRHアゴニストが使用できるため、重篤なOHSSの発生を避けることができます。しかし、GnRHアンタゴニストは他の薬に比べ高価なため、経済的負担が大きくなります。


お話を伺った先生のご紹介

笠岡 永光 先生(東京HARTクリニック)


慶應義塾大学医学部卒業。その後、同大学産婦人科に入局。不妊症・不育症の研究治療を行い、「ローズレディースクリニック等々力」院長を経て、2000年に不妊症専門クリニック「東京HARTクリニック」を開院。2005年アメリカ生殖医学会にて、ヒト胚盤胞のガラス化保存法とASの有効性についてHARTグループとして発表し、日本人で初めて表彰される。


≫ 東京HARTクリニック

出典:女性のための健康生活マガジン jineko vol.43 2019 Autumn
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