「卵子提供を伴う体外受精を受ける場合、妊娠・出産のリスクが上がる」といった話がメディアで話題になることがありますが、実際のところ、どうなのでしょうか。国際的に活躍する生殖補助専門医、ニチケ・マルクス先生に詳しいお話を伺いました。
卵子提供を伴う体外受精を受けることによるリスクはあるのでしょうか?
別の女性の卵子を使うことで、拒否反応が起きることはないのでしょうか?
卵子提供を伴う体外受精を行うと、妊娠・出産リスクが上がるのでしょうか?
卵子提供を伴う体外受精による妊娠の場合、多胎妊娠や早産が多くなりますか?
答えは「いいえ」です。スペインでは、法律により移植できる胚の数は最大3つまでと決められています。その上で、移植をする胚の数は、患者の年齢、健康状態、胚の状態などを慎重に考慮した上で医師が決定します。
多胎妊娠は母子へのリスクを上昇させる原因となることから、生殖補助医療の専門家は単胎妊娠を勧めています。
卵子提供を伴う体外受精の場合、当院では胚盤胞まで培養を行っていることと、ほとんどのドナーの年齢が30歳以下であることから、単一胚移植を行なっております。
卵子提供を伴う体外受精で、産み分けをすることはできますか?
欧州一の卵子提供実績を誇るスペインの専門家の見解として、以上の通り、卵子提供を受けられた方の妊娠・出産に関するサポートは、自然妊娠の場合と同様で問題ないと考えています。しかし、患者の年齢が上がるにつれて妊娠・出産のリスクが上昇しますので、その点を踏まえた産婦人科選びが大切なポイントになるでしょう。
また、胎児のスクリーニングなどを実施する場合、母親となる女性の年齢に基づいて結果が出されるため、卵子提供を受けられた場合、検査の正確性を期して卵子提供者の年齢を伝えることも大事です。
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