【Q&A】卵胞が育ちません-北村先生
専門医Q&A 不妊治療
【Q&A】卵胞が育ちません-北村先生
多嚢胞性卵巣症候群と診断され、ずっと無排卵。どのように治療を進めればいい? 明大前アートクリニックの北村誠司先生にお答えいただきました。
相談者:みけさん(36歳)
16歳での遅めの初潮からずっと生理不順です。
20代の時に多嚢胞性卵巣症候群と診断されました。
ずっと無排卵でしたので、妊活を始めてすぐに治療を始めました。
不妊治療専門医ではありませんが、体外受精、顕微受精までできるクリニックです。
今年の1月から通院し始め、やはり多嚢胞性卵巣症候群と診断されました。
クロミッド1錠から始め、2錠、紫苓湯、ゴナールエフ、レトロゾール、メトグルコ、HMG、ゴナールエフ
ペン自己注射、いろいろ試しましたが、どの周期も卵胞が育ちませんでした。治療を始めてまだ一
度も排卵していません。
エストラジオールも、毎回38〜40くらいまでしかあがりません。
治療を始めてすぐのホルモン検査では、LHは高めでしたが、FSHは正常値でした。
排卵するために、これからどの様に治療していけばいいのでしょうか。
また、もしも体外受精をするとしたら誘発剤の量を増やせば採卵できる卵胞が育つのでしょうか?
北村先生からの回答
LHが高めでFSHが正常値であるならば、多嚢胞性卵巣症候群の診断は正しい可能性が高いと思います。
一般不妊治療では、4個以上の排卵するケースでは多胎予防の為にキャンセルが原則で, HMGもあまり増量出来ません。増量すると保険も効かなくなり、制約があります。
体外受精であれば、多数の卵胞が育っても受精卵は全て凍結し、1個ずつ融解して移植すれば多胎のリスクを下げることが可能です。排卵誘発のHMGやFSHの量も大分増やせるので卵胞は育つ可能性が高いと思います。但し、卵巣過剰刺激症候群には十分気を付ける必要はあります。
関連するタグ
#不妊治療 #一般不妊治療 #タイミング法 #人工授精 #高度不妊治療 #体外受精 #顕微授精 #排卵 #無排卵 #多嚢胞性卵巣症候群 #pcos #卵胞 #明大前アートクリニック #北村誠司先生