半身浴や運動も効果無い40年来の冷え性。33歳以降の月経変化。気になるこの2点は改善できるの?
コラム 不妊治療
相談者
tori さん(41歳)
【不妊の原因:男性不妊・高齢】
○なんだか疲れやすい
○冷え性である
○イライラをため込みやすい
○肌や髪にツヤがない
○抜け毛や白髪が多くなってきた
○めまいや立ちくらみがよくある
○肩こりや頭痛が慢性的にある
○レバーのような経血の塊が出る
○肌が乾燥しやすい
○のどが乾きやすい
○寝汗をよくかく
○寝不足の日が多い
○寒がりである
○手足がいつも冷たい
○とくにおなかや下半身が冷える
○いつも眠い
体の冷えや月経の変化は温める力と血流を良くする代表的な漢方薬で改善をはかる
対策をとっても改善しない40年来の冷え性の改善は可能でしょうかというご質問ですね。大丈夫ですよ。私も冷え性で、20代から電気毛布のお世話にならないと寝られないくらい冷えきっていましたが、漢方薬を飲むことによって、自力で温まり眠れるようになりました。
漢方では冷えを体質に分けて改善していきます。体が冷えるのは、熱量や原料が少なく、温める力が不足しているタイプと血液の流れが悪いドロドロ血タイプ、その混合型に分けて考えるとわかりやすいです。
漢方では冷えなどの症状を体質に分けて考え漢方薬を飲むことでさまざまな症状を改善する
温める力が不足しているタイプには、疲れやすい、肌や髪に潤いが無くなってきた、抜け毛、白髪、めまい、立ちくらみ、肌の乾燥、喉の乾き、寒がり、寝汗をかきやすい、いつも眠い、高齢などが当てはまります。血流の悪いタイプには、肩こりや頭痛が起こりやすい、レバーのような経血の塊が出る、イライラをため込みやすいなどが当てはまります。
混合型には、おなかや下半身が冷える、冷え性である、寝不足の日が多い、手足がいつも冷たいなどがあります。
2つ目のご質問、33歳以降の月経の勢いが減り、期間や出血の仕方が変化したということですね。いらなくなった内膜が取れて、月経の出血になるといわれています。これも冷えのタイプ分けと同じで、温める力が不足しているタイプと、血液の流れが悪いタイプの影響が関係してきます。子宮内膜の原料と血液の流れの両方の対策を取ると改善しやすいでしょう。
月経の期間や出血の仕方への変化には子宮内膜の原料と血液の流れの両方を改善する
toriさんは温める力と原料、血流の両方を考えると良い混合型タイプのようです。漢方薬を選ぶときは、舌の色を見たり、体調について詳しく話を聞いて選びますが、ここでは代表的な漢方薬をお伝えします。
温める力を上げて、原料を増やす漢方の代表は、「参茸補血丸(さんじょうほけつがん)」です。「参茸補血丸」は、動物実験でラットの子宮内膜の改善に良いことが証明されています。
血液の流れに良い漢方の代表は、「冠元顆粒(かんげんかりゅう)」になります。「冠元顆粒」は血液の流れを改善することで、老化の抑制、肝組織のコレステロールの改善、糖尿病の改善で特許を取っています。血液の流れは、妊娠、月経はもちろん、生活の質に大きく影響を与えます。
深谷 幹子先生
湖北民族大学客員教授。薬剤師。妊娠授乳サポート薬剤師。毎年の妊娠報告が130名以上。周期調節法の第一人者夏教授、男性不妊専門病院曹先生の元で外来研修を受ける。妊娠出産に向け母体の健康維持も考えながら行う身体にあったアドバイスと漢方処方には定評がある。
■ あわせて読みたい ■
冷え性なのに汗っかきなので温めると逆に冷えてしまう。なにか対策はある?
冷え性や月経不順、イライラや落ち込みを解消して、妊娠力を上げたいのですが
ひどい冷え性と不妊治療でストレスを感じていること に悩んでいます