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二人目は自然妊娠で産みたいが、産後5か月で乳腺が詰まりやすく、母乳量が少ない。出産で子宮内膜症は改善するの?

コラム 妊活

二人目は自然妊娠で産みたいが、産後5か月で乳腺が詰まりやすく、母乳量が少ない。出産で子宮内膜症は改善するの?

二人目は自然妊娠で産みたいが、産後5か月で乳腺が詰まりやすく、母乳量が少ない。出産で子宮内膜症は改善するの?

2015.1.23

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相談者

ひよこえみ さん(33歳)


【不妊の原因:子宮内膜症】
○なんだか疲れやすい
○胃腸が弱い
○冷え性である
○月経前になると乳房や下腹部が張る
○ゲップやおならが出やすい
○イライラをため込みやすい
○気分によって食欲にムラがある
○肌や髪にツヤがない
○肩こりや頭痛が慢性的にある
○レバーのような経血の塊がでる
○のどが乾きやすい
○寝不足の日が多い
○とくにおなかや下半身が冷える
○冷たい飲みもの・料理は苦手
○肌は脂性で吹き出物が出やすい
○体が重く、いつもだるい
○むくみやすい
○痰が出やすい
○いつも眠い




漢方医学では子宮内膜症をお血と考えており、お血体質を改善することで根本治療ができる


まずは、第一子のご出産おめでとうございます。子宮内膜症は不妊症の原因になることもありますので、体外受精1回目で妊娠できたことは良かったですね。子宮内膜症とは、もともと子宮の内側にしか存在しないはずの子宮内膜が、それ以外の場所に発生し、そこで増殖する疾患です。

通常の子宮内膜は月経のときに子宮から経血とともに排泄されますが、卵巣や腹腔内などに子宮内膜の細胞があると月経のたびに出血し、その場にとどこおり、痛みや不快な症状を引きおこします。


妊娠すると子宮内膜症が一時的に改善しても月経が再開すると再発することもあり注意が必要


妊娠すると月経が止まり、子宮内膜は剥がれないため子宮内膜症の症状もおきません。場合によっては一時的に改善することもあります。けれども、根本から治ったわけではないので、月経が再開すると再発することもあります。

漢方医学では子宮内膜症を「お血」と考えており、「お血」体質を改善することで根本治療となり、重度のケースを除けばたいへん有効です。

現在は産後5か月で月経はまだきていないようですね。時期からみて月経がきていないのは心配ありません。ただ、母乳が出にくいのは少し心配ですね。乳腺が細く詰まりやすいという症状は、漢方医学では「肝経」のとどこおりと考えられ、「お血」とも関係があります。

気になる症状から、月経前の張りやイライラ、ゲップやおならが出やすいなどの「肝気鬱結(肝経のとどこおり)」、胃腸が弱い、疲れやすい、いつも眠いなどの「脾胃気虚」、そして子宮内膜症による月経痛や肩こり、頭痛、冷え性などの「お血」の症状がみられます。


漢方薬で肝気のめぐりを良くして胃腸を整えお血体質の改善を行うことで自然妊娠できる


このような症状から考えると、肝気のめぐりを良くして胃腸を整え「お血」を改善することにより、第二子を自然妊娠で授かるための体質改善ができると思います。同時に母乳の分泌も良くなるでしょう。

具体的な漢方薬としては、肝気のめぐりを良くして胃腸を整える「逍遥散(しょうようさん)」や「加味逍遥散(かみしょうようさん)」、冷え性や「お血」を改善する「婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)」や「血府逐お丸(けっぷちくおがん)」、「折衝飲(せっしょういん)」などを2~3種類選択し、状況に合わせて組み合わせると良いと思います。漢方薬で体質改善を行い、第二子を自然妊娠で授かりますよう、心より願っています。




小島 晃先生


1990年東京薬科大学卒業。1993年からイスクラ中医薬研修塾で1年間学び、1994年より小島薬局本店で漢方相談に従事する。1995年から3年間北京中医薬大学日本校でさらに中医学を研鑽し、1998年の卒業と同時に国際中医師試験に合格。2008年にイスクラ中医薬経営塾の講師に就任。2008年に湖北民族学院客員教授に就任。2011年に湖北中医薬大学客員教授に就任。




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