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妊婦健診の基本検査

コラム 妊娠・出産

妊婦健診の基本検査

2014マタニティジネコ

2015.1.27

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妊婦健診のこと、詳しく教えて!


画像:Shutterstock.com


母体の健康状態や赤ちゃんの発育状態を知るために、とても重要な妊婦健診。
どんな検査があるのかを知っておけば、安心して受診することができます。


妊婦健診の基本検査は、以下の通りになります。


超音波検査


子宮や胎児の様子をモニターに映して確認。胎児が順調に成長しているか、身体を計測していきます。胎児の病気や奇形が発見できることもあります。中期以降は胎盤の位置や羊水量も確認し
ます。


浮腫検査


足のすねのあたりを指で押し、むくみの状態を確認。妊娠中は血液中の水分量が増加するため、むくみやすくなっています。むくみがあると腎臓への負担が大きくなり、特に後期にむくみがひどい時は妊娠高血圧症候群の疑いも出てきます。


尿検査


尿たんぱくや尿糖が出ていないかをチェックします。尿たんぱくが出ていると、妊娠高血圧症候群や腎臓機能にトラブルの可能性が。尿糖が出ていると、妊娠糖尿病の検査が必要となることがあります。


内診


妊娠初期は子宮の大きさや形、外陰部や腟内の感染症の有無などを診察。中期は子宮口が閉じているか、早産の傾向はないかを確認。後期は子宮口の開き具合や子宮頸部のやわらかさなどを確
認します。


腹囲測定


仰向きに寝て、おなかの一番膨らんでいる部分を測定。腹囲は母体の脂肪のつき方で違いが大きいので、子宮底長や超音波検査と合わせて、子宮の大きさや羊水の量、胎児の成長をみていきます。


体重測定


毎回体重を測り、前回との増減をチェックします。極端な体重増加は妊娠高血圧症候群のリスク要因となります。しかし過度に食事制限などをすると胎児に栄養が届かなくなり、低出生体重児の原因になります。


NST(ノンストレステスト)


出産予定日が近づくと行う検査。分娩監視装置をおなかにつけ、胎児の心拍数と子宮収縮を30~40分モニターし、胎児が健康であるかどうかをみます。


子宮底長測定


仰向きに寝て、恥骨の上から子宮の一番上までの長さを測定。子宮が恥骨の上に出て、触れてわかるようになる妊娠4~5カ月頃から計ります。胎児の発育具合や羊水の量を診断する目安にします。


血圧測定


妊娠高血圧症候群を早期に発見するために行います。この病気は胎児の成長に影響したり、早産の原因となることもあります。最高血圧が140㎜Hg以上あるいは最低血圧が90㎜Hg以上で高血
圧とみなされます。


次は、妊娠初期、中期、後期に1度受ける検査です。


血液検査


さまざまな感染症や異常を発見するため、妊娠初期、中期、後期に1回ずつ、血液検査を受けます。それぞれの時期で検査する項目が違います。


初期


○ 血液型
輸血や血液型不適合妊娠に備えます。


○ 貧血
妊娠中は鉄欠乏性貧血になる可能性が高いため検査して、管理します。


○ 梅毒
胎盤を通して胎児に感染するため、初期に発見・治療します。


○ B型肝炎
血液を介して感染。陽性の場合は出産後すぐ胎児に予防接種をします。


○ C型肝炎
血液を介して感染。産道感染の恐れもあり、誕生後に胎児を検査します。


○ HIV(ヒト免疫不全ウイルス)
陽性の場合は帝王切開とし、分娩時の母子感染を防止します。


○ ATL(成人T細胞白血病)
胎盤や母乳を介し、母子感染する恐れが。産後すぐ予防措置を講じます。


○ 風疹
妊娠初期に感染すると胎児に影響を与えます。抗体がない場合は注意が必要。


○ トキソプラズマ
ペットから感染します。胎児に先天性の感染症を招く恐れがあります。


○ 血糖値
妊娠糖尿病を発見するために行います。


中期


○ 貧血
中期以降貧血になることが多いので検査します。血液中のヘモグロビン濃度が11.0g/dl未満になると、貧血と診断されます


○ 血糖値
妊娠糖尿病を発見するために行います


後期


○ 貧血
後期はさらに貧血になりやすいので注意が必要です。


○ 腟内細菌検査
分娩時に赤ちゃんが感染しないように腟の細菌を調べます。


NST(ノンストレステスト)


出産予定日が近づくと行う検査。分娩監視装置をおなかにつけ、胎児の心拍数と子宮収縮を30~40分モニターします。




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