2回の自然妊娠が初期流産したので流産しにくい体をつくりたいけどなにが効果的なの?
コラム 妊活
まるちゃん さん(32歳)
【不妊の原因:機能亢進症】
○なんだか疲れやすい
○胃腸が弱い
○冷え性である
○月経前になると乳房や下腹部が張る
○ゲップやおならが出やすい
○血色が悪い
○爪がもろく割れやすい
○めまいや立ちくらみがよくある
○目がかすんだり疲れる
○顔にシミやクマが出やすい
○レバーのような経血の塊が出る
○顔色が青白い
○寒がりである
○とくにおなかや下半身が冷える
○冷たい飲み物・料理は苦手
○体が重く、いつもだるい
○いつも眠い
漢方薬や鍼灸治療を月経周期に応じて使い分ける周期調節法がおすすめ
流産を繰り返すことは体に大きな負担となります。東洋医学では流産も「小さなお産」と古くから考えられ産後と同じような養生が必要です。まずはゆっくりと体を休ませ半年くらいは避妊しましょう。
流産を繰り返している人の場合は妊娠中の胎児を安定させ養う役割を高める漢方生薬がおすすめ
「乳房の張り」は妊娠前からですか?流産後からですか?プロラクチン(乳汁分泌ホルモン)が高いと思われますので断乳に使う「炒麦芽」が良さそうです。 流産しにくい丈夫なカラダづくりにおすすめの養生法は「バランスの良い食事」、「漢方」、「鍼灸」です。
月経期は古い子宮内膜をスムーズに排出させる活血薬と理気薬を使い、卵胞期は質の良い卵子と子宮内膜をつくる時期で補血薬と滋陰薬を併用。
排卵期は気と血のめぐりをスムーズにし高温期へ移行する時期で鍼灸治療を。
黄体期は子宮を温めながら受精卵を着床・養育できる環境を整えるため補陽・補腎薬を。
このように月経周期に合わせて漢方を使い分ける「周期調節法」は、近年高い成果が期待できる改善法として確立されています。
原始卵胞から卵胞が大きく成長し最終的に卵子が排卵されるまで4~6カ月かかるといわれております。あせらずじっくり時間をかけて養生しましょう
妊娠中に35歳以上でなければあまり漢方薬は使いませんが、流産を繰り返している方には漢方薬を続けることもおすすめします。妊娠中の胎児をしっかりと安定させるのは「腎じん」の役割。同時に飲食物をしっかり消化吸収して赤ちゃんを養う栄養を生み出す「脾ひ」の力も大切。漢方生薬には古くから安胎・養胎薬も多くありますのでご安心ください。
日ごろの食事を見直し旬の食材を使った手料理を中心に、赤い食材と黒い食材を積極的に食べる
また漢方薬だけでなく日頃の食事も見直しましょう。
□なるべく旬の食材を使った手料理を中心に
□生食(刺身・生野菜・生肉)偏食は避ける
□カタカナ食(インスタント・レトルト・コンビニ・ファストフード)は避ける
□冷飲・冷食はやめる(必ず常温以上のもの)
□赤い食材と黒い食材を積極的に食べる日頃から意識することで諸々の症状は楽になりますよ。
西條 信義先生
日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー・中国政府国際中医専門員A級。創業明治34年、新潟の老舗漢方薬局の四代目。併設された鍼灸院の院長でもある。新潟県内で唯一漢方処方と針灸治療をいっしょに提供。二人目不妊(男性不妊)の経験をもとに毎月妊活セミナーを開催中。13歳と5歳になる2児の父。