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切迫流産・流産とは(1)

コラム 妊娠・出産

切迫流産・流産とは(1)

2014マタニティジネコ

2015.2.5

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切迫流産・流産とは(1)


6~7人に1人の割合で起こってしまう流産。そのなかにはお母さんの力では防ぐことができないものと、気をつけていれば防げるものがあります。


Q:妊娠6週目。茶色いおりものが出てつわりの症状が消えました。もしかして流産?(にゃんころりさん・41歳)


流産のほとんどが12週までに起こります。おかしいと思ったらすぐ受診を。


初期流産のほとんどは胎児の染色体異常が原因


流産は、妊娠22週までにおなかの中で赤ちゃんが育たなくなり、妊娠を継続することができなくなることをいいます。全妊娠の12~15%、7~8人に1人の割合で起こり、決して珍しいことではありません。さらに高齢になるほど流産率は高くなり、40歳以上では30%以上、3~4人に1人という高い確率で、流産は起こってしまいます。

原因はいろいろありますが、12週までの初期に起こる流産の7~8割が、胎児の染色体異常と考えられています。流産は悲しいことですが、この時期の流産は母体側に原因はほとんどなく、防ぐ方法はありません。偶発的に起こる自然の摂理と考え、気持ちを切り替えるようにしましょう。

これに対し、12週以降に起こる後期流産は、母体側が抱える問題が原因で起こることが多くなります。子宮筋腫や子宮の奇形、子宮内感染や子宮口が自然に開いてしまう子宮頸管無力症などが主な原因です。いずれも原因となる病気に対して、治療や予防策をとっておけば、防げる可能性もあります。


出血、下腹部痛がサイン。流産は段階によって4種類


流産は、胎児が子宮内で死亡してから、体外に出てくるまでの段階により、稽留流産、進行流産、不全流産、完全流産の4種類に分けられます。

稽留流産は自覚症状がなく、妊娠6~8週頃の健診の時に、この頃に通常見ることのできる心拍が確認できないことでわかります。そのほかの流産は、出血やおなかの痛み、張りから始まることがほとんどです。いつもと違う気になる症状があった時は、すぐに受診しましょう。

残念ながら流産と診断された時は、完全流産以外は子宮の中の胎児や胎盤などを取り除く手術が必要になることも多いです。手術は静脈麻酔を使い、15~20分間眠っている間に終わります。術後はしばらく安静にし、その日のうちに帰宅できます。出血がしばらく続きますが、次第に減っていきます。月経が再開するころには、子宮も回復しています。2~3回の月経後、次の妊娠を考えても大丈夫でしょう。


○ 流産の種類


完全流産
子宮内の胎児や胎盤がすべて出てしまった状態。出血や下腹部痛はしだいにおさまってきます。多くは内容物除去術が必要ありません。
不全流産
子宮内に胎盤の一部が残っている状態。出血や下腹部痛が続きます。残留物を取り除く処置が必要になることが多い。
進行流産
子宮口が開き、子宮収縮で胎児が出始めている状態。下腹部痛とかなりの出血が見られます。子宮内容物を早く取り除くことが必要です。
稽留流産
子宮内で胎児(胎芽)が死亡し、停滞している状態。自覚症状はなく、6~8週頃の健診時に心拍が確認できないことでわかります。子宮内容物を取り除くことが必要です。


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