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<3/3>不妊治療の基礎知識デビュー編★噂のウソ・ホント

まとめ 不妊治療

<3/3>不妊治療の基礎知識デビュー編★噂のウソ・ホント

妊活や妊娠出産についての噂やジンクスには「それホント?」というものも。ドクターの解説で、真実を知りましょう!

2018.2.13

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不妊治療の基礎知識シリーズも第3回目となりました。


<1/3>はじめての不妊治療・病院選びから治療の流れまで「わからない!」人必見★基礎知識デビュー編


<2/3>不妊治療の基礎知識デビュー編★費用について知ろう


最終回となる今回は、ついつい気になる噂や迷信、ジンクスについてのウソ・ホントについてまとめました。


妊活中に食べてはいけないモノや迷信を聞くと、「本当かな?」と思いつつもその通りにしてしまう、という人は多いのではないでしょうか。


生活の中で楽しめる範囲ならいいのでしょうが、根拠のない噂に縛られてきゅうくつに感じてしまったり、摂取する栄養がかたよっては本末転倒です。




では、ドクターは巷の噂をどう考えているのでしょうか? 見解をうかがった記事をご紹介します。妊活中、そして妊活スタートしたい皆さん必読です! 



目次



  1. 妊娠はうつる? 太ってると妊娠しにくい?

  2. 妊娠にいい食べ物ってあるの?

  3. 男性側の妊活での迷信は?

  4. 妊娠したのは葉酸のおかげ?


妊娠はうつる? 太ってると妊娠しにくい?


さて、妊娠したいと思う時によく聞く噂の一つが、『妊娠菌』。妊娠がうつるという現象は事実としてあるのでしょうか?


“当然ながら、科学的根拠は一切ありませんが、妊娠を祈願したジンクスは、古くから存在します。たとえば、マトリョーシカやさるぼぼは子宝を願って作られたものですし、子宝にご利益のある神社は各地にあり、参拝する人も少なくありません。”


 


“ジンクスだと知りながら信じてしまう、そうした心の動きの多くは、社会心理学的に説明できます。自分に都合の良い意見のみを信じてしまうことは「確証のバイアス」という用語で説明されます……”


 


妊娠した人のお腹を触るといい、などと聞きますが、あくまでもおまじない程度に考えたほうがよさそうですね。


 


一方で、「太っていると妊娠しにくい」という話には、こんな根拠があるようです。


 


“体重と妊娠の関連性についてはこれまでさまざまな形で報告されています。およそ50万人のART患者を対象にした研究(2016年、アメリカ)。これによると、痩せすぎおよび肥満の女性は、標準体重の女性より妊娠率、出生率とも低く、どちらも低体重児と早産のリスクが高いことが明らかになっています。”


“妊娠、出産はもちろんですが、それらを含めた女性のライフサイクルを長い目で見た時、やはり適正な体重コントロールが必要です。”


ということで、適度な健康管理が妊活にもいい影響を与える面はあるようです。



"“お守りやジンクスを楽しめているのであれば、心の支えとして取り入れてもいいのではないでしょうか。ただし、くれぐれも不安や悩みに付け込んだ高額な商品や勧誘に騙されないよう気を付けてください。"


俵先生に聞きました! ウソ! ホント? 妊娠にまつわるウワサの真相



妊娠にいい食べ物ってあるの?


食べ物の噂についても、本当のところを知っておきたいですね。


低温期に豆乳や大豆製品を食べたり、高温期にグレープフルーツジュースを飲むとよいという説があります。


“どちらも不妊治療の結果を向上させたり、妊娠しやすくなるという医学的な根拠は証明されていません。


まず大豆イソフラボンについてですが、作用は穏やかながらもエストロゲンに似た働きをするので、大豆イソフラボンだけを抽出したサプリメントなどで摂取すると、個人の体質によっては、低温期が長くなって卵子が育ちにくくなってしまうことがあります。”


“妊活中の女性が葉酸の効果を得るためには1日400 μg の摂取が必要なので、グレープフルーツを13 個以上食べなくてはならないことになります。つまり、高温期に毎日グレープフルーツジュースを1杯飲んだから妊娠しやすくなるということはあり得ない、と考えていただいていいと思います。”


 


効果がほとんどないのはもちろん、大豆イソフラボンの摂り過ぎは妊娠を遠ざけてしまう可能性もあるようなので注意が必要ですね。



"ホルモンの働きはまだまだわからないことが多いので、ネットの情報を信じて安易に摂取しないほうが無難だと思います。"


不妊治療や妊娠にいいとされる食品って本当にある?~妊娠にまつわるウワサの真相~



男性側の妊活での迷信は?


不妊治療は男性の協力が必要です。パートナーにいいコンディションをつくってほしいという思いから食事を工夫することも多いようですが、効果はあるのでしょうか。


 


“男性は山芋やもずくなど、ヌルヌルしたものを食べるとよいと言われていますが、それは迷信です(笑)。亜鉛や葉酸、ビタミンEなどは摂ることをおすすめしていますね。しかし、あまり神経質になりすぎることなく、食生活については「一般的に体にいいというものが精子にもいいんですよ」とご説明しています。”


 


夫婦で健康的な生活を送るのが1番ということのようです。


一方で、男性の生活習慣はいろいろ改善できる点もありそうです。


 


“まず禁煙は必須です。タバコを吸うと精子の数も運動率も低下します。それから、精巣を積極的に温めるようなことは避けてください。たとえばサウナや熱いお風呂、車のシートのヒーターなどもよくないですね。このようなことを習慣にすると、精巣の造精機能が落ちてしまいますから。これについては明らかなデータがあります。”



"不妊治療というのは、ご夫婦の新たなチャレンジになるわけですよね。一つの目標に向かって共同作業をすることは、夫婦生活を見直すきっかけにもなると思います。"


男性側の不妊治療の周辺 治療環境と心のケアにせまる3



妊娠したのは葉酸のおかげ?


さて、妊活が実って妊娠となったら、「葉酸を飲んでいたから」という人もいるようです。葉酸は妊娠に影響するのでしょうか。


 


“不妊の改善に効果があるかということですが、これについては間接的な影響もないとはいえないようです。葉酸が不足するとホモシステインという悪玉アミノ酸が増え、濃度が上昇すると胚や胎児の生育に悪影響を及ぼすというデータも。細胞が正常に分裂増殖できなくなるだけでなく、胚のグレートが低くなったり、胎児の成長が阻害されるリスクも高まります。”


 


つまり、妊娠の成立に直接影響があるとは言い切れないが、役立つ働きは持っていると言えそうですね。


ただ、「過ぎたるはおよばざるがごとし」ということもあるようです。


 


“しかし、良いからといって摂りすぎは禁物。妊娠中多量に摂取すると、子どもの喘息や自閉症を引き起こすリスクが高まるというデータも報告されているので、1 日1000μg 以下、だいたい400 ~ 600μg 程度の適量を補充するようにしましょう。”


 


つまり、葉酸を含めたサプリメントは、あくまでも医師や製薬会社が定めた量を守って飲むことが大切なのですね。



"葉酸はDNA の合成にも不可欠なので、細胞を形成する根本という意味でも、お母さんにも赤ちゃんにとっても大切なもの。そのようなことから、妊娠に関しては縁の下の力持ち的存在だといえるでしょう。"


妊娠したのは葉酸を摂ったから?~妊娠にまつわるウワサの真相~



ストレスのない妊活のためには、正しい知識がなによりの味方になりそうですね!


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