【不妊】受精障害ってなぜ起こるの? 原因と治療法
まとめ 不妊治療
婦人科で相談し、タイミング法から不妊治療に取り組んでいてもなぜか結果が出ない……という場合、その理由として考えられる要因のひとつに受精障害があると言われています。
卵子と精子が出会って受精するという流れがうまくいかない受精障害は、私たちの目ではわからない女性の体の中で起こる現象だけに、わかるまでの時間がかかることもあります。
この機会に知識を得ておきませんか?
受精障害とはどんな状態?
"また、ひとくちに受精しにくいと言っても原因はいくつか考えられます。
男性の精子側に原因がある場合、女性の卵子側に原因がある場合、両方に原因がある場合、あるいは全く原因がわからないこともあります。
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受精障害が起こる理由
"以前「原因不明の不妊」「男性不妊」として受精障害についても触れた記事をまとめました。
そちらもご参考にしてみてくださいね。
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障害を乗り越えて受精をする方法は
"得られた精子の中から、形態が正常で頭部に空胞のない、運動性の高い精子を1つ選び、不動化処理をした後、非常に細い二―ドルに精子を1つ吸引します。ニードルを採取した卵子の細胞膜に刺して、細胞質の中に精子を注入し、受精の開始を待ちます。"
また、卵子が受精しやすい環境を整える方法もあるようです。
“ジネコ:カルシウムイオノフォアとは、どのような治療なのですか?
波多野先生:「イオノフォア」とは、「素質を運ぶもの、取り込むもの」という意味で、カルシウムイオノフォアというのは、カルシウムを取り込む物質ということです。 自然な受精でも顕微授精でも、精子が卵子の中に入っていき卵の活性化が起こると、細胞分裂が始まります。この卵の活性化は、卵の細胞の中のカルシウムイオン濃度が一過性に増えることで起こります。通常は受精をすると自然に活性化が起こりますが、それが起こらない場合に、細胞内外のカルシウムイオンに変化を与えて卵の活性化を起こさせる方法です。具体的には、顕微授精をした後、培養液に薬剤を加えて数分浸し、洗い流します。他に、カルシウムイオン濃度を上げる方法として、特殊な機械を使って電気刺激を与える方法や、ストロンチウムを使う方法がありますが、カルシウムイオノフォアは最も簡単にできるということもあり、多くの施設では卵活性化をする方法として行われることが多いようです。”
"文献を見ても、顕微授精で受精しない場合は、精子の問題が大きな比率を占めているとあります。精子の卵活性化能が弱いことが原因だとしたら、カルシウムイオノフォアの効果が期待できます。治療を受ける方の身体的な負担はまったくないので、試してみる価値はあるのではないでしょうか。"
■顕微授精での受精率が 悪く悩んでいます。 カルシウムイオノフォアとは?【波多野 久昭 先生】
いかがでしたか? 正しい知識は治療の第一歩です。記事の情報をご参考に、ご夫婦で対策を話し合ってみてくださいね。