細野診療所(東京診療所) ジネコ取材済
細野診療所(東京診療所)
東京都千代田区有楽町1-2-14 紫ビル4F
細野の漢方薬
■こだわりのオリジナル漢方処方
昭和25年(1950年)、当院ではかねてから患者さまからの要望の多かった、煎じに劣らないエキス剤の開発に成功しました。日本に最初の漢方薬の 製薬会社が出来たのが昭和30年頃、当院のエキス剤が基になって健康保険に30種類の漢方処方が適用となるのは、さらに21年後の1976年のことです。
今日まで、生薬を厳選し、製法を吟味し、天然生薬本来の味と香りを持つ良質のエキス剤にこだわり、改良を重ねてまいりました。生薬の品質に徹底的にこだわ り、それゆえ産地にもこだわります。同じ日本産の生薬でも温かい地域で採取された物と、寒い地域で採取された物では、作用が微妙に異なってきます。一方、 産地や品質により値段も大きく異なるため、品質や効果にこだわった漢方薬を作るには、それなりのコストがかかります。
幸いなことに東京、京都、大阪、名古屋、広島と各地に5カ所の診療所に、多くの患者さまがおみえになるお陰で、生薬も大量に購入することが出来、みなさま 方にお渡しする漢方薬も、価格と品質の面から、非常にリーズナブルなものを、自信を持ってお渡しすることが可能になっております。
■400種類以上の漢方処方プラス約170種の生薬単味より
現在保険適用の漢方処方は150処方程です。
当院では400種類近くの漢方処方を常時揃えています。さらに、単味成分と言って、必要に応じて処方に加える漢方成分が約170種類あります。
例えば、咽の痛みの酷い方に、「小柴胡湯」を基本処方に、単味成分である「石膏」「金銀花」「桔梗」などなどを加えて、その方のオリジナル処方を作ること ができます。基本処方にも複数の組み合わせが存在します。例えば「小柴胡湯」と「五苓散」を組み合わせてみようとか、また配合比率も考えますので、できあ がる漢方処方の可能性は無限になります。
逆に「小柴胡湯」は良いのだけれでも、中に含まれている何かの成分が合わない、となればその成分をマイナスした処方を作ることも可能なのです。
このような無限の組み合わせの処方、つまり一人一人に合わせたオーダーメイド処方は、煎じ薬だけの特権と思われてきましたが、当院では携帯に便利なエキス製剤でそれを可能としています。
■エキス剤の長所
エキス剤の長所は、「簡単に飲める」、「携帯に便利」、「長時間その効果が変化しない」、などいろいろあります。汎用性の高さという点で、エキス剤は煎じ薬の限界を遥かに超えています。
また厳選された生薬から、薬のエキスを抽出する過程において、常に同一の条件を適用できるため、結果的に効果の安定した漢方薬を得ることができます。煎じ 薬を家庭で煎じると、煮こぼしたり、煮詰めてしまったりと、漢方薬の効果を左右する不安定な要素を排除することができません。
80年以上漢方診療を続けてきた経験から、来院される患者さまどなたにでも対応できるように、現在の数の漢方処方と生薬単味を揃えております。治療に必要な処方を常備しているとう点は、当院が80年以上みなさまに支持されてきた理由の一つでもあるでしょう。
診療科
基本診療時間
詳しくはHPでご確認ください
休診日
月曜(第3)・水曜・日曜・祝日
住所・連絡先
東京都千代田区有楽町1-2-14 紫ビル4F
TEL: 03-5251-3637
細野孝郎 院長プロフィール
細野孝郎 院長略歴
漢方では、体を整えることで、病気を治したり、また病気になりにくい体作りをします。体のことでお悩みの方はもちろん、現在は健康だと思われている方も、ビタミンを摂るように、自分に合った漢方をみつけて、健康で楽しい人生を送りましょう。
昭和63年北里大学医学部卒
日本東洋医学会認定医・日本臨床抗老化医学会名誉認定医
川崎市立井田病院、藤枝市立志太病院、北里大学病院などを経て現在に至る。
北里大学病院では、膠原病・リウマチ・アレルギー外来を経て、漢方外来設立に尽力、担当。
1992年より当院でも診療を開始。
★得意分野
内科系疾患全般、月経困難症や不妊などの婦人科疾患、皮膚疾患。また、体質改善や健康維持など、いわゆる抗老化・若返りの漢方にも力を入れている。
★趣味
猫、ランニング、フルマラソン(サブフォー、2009&2011年東京マラソン完走)、自転車、ゴルフなど。
このクリニックに関連する監修記事、取材内容、ユーザー様からの質問と回答など、ジネコが企画した様々なコンテンツの一覧です。
記事一覧
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月経周期が不安定でクロミッドを使用しています。漢方薬で改善できますか?
相談者 ハルカ さん(39歳) いつ排卵したかがわかりにくく、月経周期が不安定で早まったり遅れたりして、月経がくるたびに落ち込みます。排卵誘発 剤のクロミッドを使用しなければ、低温期が長くて高温期が低めになります。このような体質を漢方で改善することは可能で しょうか?○低温期が長い○周期が比較的長め(40日以上)○周期が不安定で早まったり遅れたりする○低温期から高温期への移行に時間がかかる(階段式の上昇)○高温期に体温が低くなる日が多く不安定 ○月経前は普段の便秘がさらに強くなる 血の質が改善されると不安定な月経周期や基礎体温が安定し妊娠可能な体に変化する 漢方治療の基本は体のバランスを整えることです。それを漢方的な言葉を使って表現すれば、体の「気・血・水」の流れを整えるとか、「肝・腎・脾・肺・心」のバランスを整えるとなります。つまり「血の流れを整え、血の質を良くする」治療と言い換えられるでしょう。 漢方治療はある程度の継続が必要だが3か月くらいで変化を体感する人が多い 治療を行うには現在の体の状態を詳しく把握する必要があるため、最初に問診で患者さんの話を詳しくうかがって、体のおおよその状態を把握します。次に脈診、舌診、腹診など、漢方特有の診察方法を行い、患者さんに合った漢方薬を処方します。漢方の不妊治療はある程度継続しなければ結果は望めません。当院には自然妊娠を目指す方はもちろん、体外受精を何度試みても妊娠しないので、体外受精の治療に併せて漢方も試したいという方まで幅広く来院されます。漢方治療を開始すると、月経痛が軽くなった、痛み止めを服用しないで済んだ、経血の色が鮮やかになった、月経前症候群の症状が軽くなった、腹部、腰部の冷えが改善されてきたなどの変化を、多くの方が3か月程度で体感されます。ハルカさんも漢方治療で血の質と流れを改善すれば、悩んでいる不安定な月経周期や基礎体温も安定してくるようになります。 漢方薬との相互作用を高めるために鍼灸治療の併用も行なう 漢方の治療はある程度時間がかかるとはいえ、何らかの体感がないと効果があるのか不安になり、治療を継続するのが難しくなるのではないでしょうか。ほとんどの方が半年以上経過してくると、基礎体温の形がまとまってくる傾向にあります。そうなれば、妊娠可能な体に変化してきたと考えていいでしょう。どの程度で妊娠するかはその方の体の状況で違いますが、自然妊娠の場合は意外に早く、漢方治療を始めて3か月~6か月程度で妊娠される方が多くみられます。体外受精の場合は、6か月~1年程度の期間が必要なケースが経験上多いと言えます。さらに体外受精は移植時と移植以降など、時期によって処方を細かく変更して成功率の向上を目指します。また、当院では相互作用を高めるために、希望者には漢方薬と鍼灸治療の併用を行っています。 細野 孝郎先生 1988年北里大学医学部卒業。日本東洋医学会認定医。日本臨床抗老化医学会名誉認定医。北里大学にて膠原病やリウマチ治療にたずさわり、漢方外来設立に尽力。1992年より細野診療所でも診療を開始。現在は婦人家系疾患、不妊症の治療に力を入れている。 ■ あわせて読みたい ■ 両側卵管を切除し、FSHも高め。クロミッド®による排卵誘発しか無理でしょうか? 治療中に飲んでいたクロミッド®などの影響で無排卵になったのか、不安 プロラクチン値が高めですが普通に排卵しています。クロミッド®処方の理由は? 女性のための健康生活マガジン JINEKO 相談者 ハルカ さん(39歳) いつ排卵したかがわかりにくく、月経周期が不安定で早まったり遅れたりして、月経がくるたびに落ち込みます。排卵誘発 剤のクロミッドを使用しなければ、低温期が長くて高温期が低めになります。このような体質を漢方で改善することは可能で しょうか?○低温期が長い○周期が比較的長め(40日以上)○周期が不安定で早まったり遅れたりする○低温期から高温期への移行に時間がかかる(階段式の上昇)○高温期に体温が低くなる日が多く不安定 ○月経前は普段の便秘がさらに強くなる 血の質が改善されると不安定な月経周期や基礎体温が安定し妊娠可能な体に変化する 漢方治療の基本は体のバランスを整えることです。それを漢方的な言葉を使って表現すれば、体の「気・血・水」の流れを整えるとか、「肝・腎・脾・肺・心」のバランスを整えるとなります。つまり「血の流れを整え、血の質を良くする」治療と言い換えられるでしょう。 漢方治療はある程度の継続が必要だが3か月くらいで変化を体感する人が多い 治療を行うには現在の体の状態を詳しく把握する必要があるため、最初に問診で患者さんの話を詳しくうかがって、体のおおよその状態を把握します。次に脈診、舌診、腹診など、漢方特有の診察方法を行い、患者さんに合った漢方薬を処方します。漢方の不妊治療はある程度継続しなければ結果は望めません。当院には自然妊娠を目指す方はもちろん、体外受精を何度試みても妊娠しないので、体外受精の治療に併せて漢方も試したいという方まで幅広く来院されます。漢方治療を開始すると、月経痛が軽くなった、痛み止めを服用しないで済んだ、経血の色が鮮やかになった、月経前症候群の症状が軽くなった、腹部、腰部の冷えが改善されてきたなどの変化を、多くの方が3か月程度で体感されます。ハルカさんも漢方治療で血の質と流れを改善すれば、悩んでいる不安定な月経周期や基礎体温も安定してくるようになります。 漢方薬との相互作用を高めるために鍼灸治療の併用も行なう 漢方の治療はある程度時間がかかるとはいえ、何らかの体感がないと効果があるのか不安になり、治療を継続するのが難しくなるのではないでしょうか。ほとんどの方が半年以上経過してくると、基礎体温の形がまとまってくる傾向にあります。そうなれば、妊娠可能な体に変化してきたと考えていいでしょう。どの程度で妊娠するかはその方の体の状況で違いますが、自然妊娠の場合は意外に早く、漢方治療を始めて3か月~6か月程度で妊娠される方が多くみられます。体外受精の場合は、6か月~1年程度の期間が必要なケースが経験上多いと言えます。さらに体外受精は移植時と移植以降など、時期によって処方を細かく変更して成功率の向上を目指します。また、当院では相互作用を高めるために、希望者には漢方薬と鍼灸治療の併用を行っています。 細野 孝郎先生 1988年北里大学医学部卒業。日本東洋医学会認定医。日本臨床抗老化医学会名誉認定医。北里大学にて膠原病やリウマチ治療にたずさわり、漢方外来設立に尽力。1992年より細野診療所でも診療を開始。現在は婦人家系疾患、不妊症の治療に力を入れている。 ■ あわせて読みたい ■ 両側卵管を切除し、FSHも高め。クロミッド®による排卵誘発しか無理でしょうか? 治療中に飲んでいたクロミッド®などの影響で無排卵になったのか、不安 プロラクチン値が高めですが普通に排卵しています。クロミッド®処方の理由は? 女性のための健康生活マガジン JINEKO
2015.4.24
コラム 不妊治療
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月経周期が不安定です。漢方薬で改善できますか?
JINEKO事務局さん(14歳)アンケートにてお寄せ頂いたご相談について、ジネコが先生に聞いてきました。 【ハルカさん(39歳)】 いつ排卵したかがわかりにくく、月経周期が不安定で早まったり遅れたりして、月経がくるたびに落ち込みます。排卵誘発剤のクロミッドを使用しなければ、低温期が長くて高温期が低めになります。このような体質を漢方で改善することは可能でしょうか? 主な症状 ・低温期が長い ・周期が比較的長め(40日以上) ・周期が不安定で早まったり遅れたりする ・低温期から高温期への移行に時間がかかる(階段式の上昇) ・高温期に体温が低くなる日が多く不安定 ・月経前は普段の便秘がさらに強くなる 細野孝郎 先生 (細野診療所(東京診療所)) 院長 細野 孝郎 漢方では、体を整えることで、病気を治したり、また病気になりにくい体作りをします。体のことでお悩みの方はもちろん、現在は健康だと思われている方も、ビタミンを摂るように、自分に合った漢方をみつけて、健康で楽しい人生を送りましょう。 昭和63年北里大学医学部卒 日本東洋医学会認定医・日本臨床抗老化医学会名誉認定医 川崎市立井田病院、藤枝市立志太病院、北里大学病院などを経て現在に至る。 北里大学病院では、膠原病・リウマチ・アレルギー外来を経て、漢方外来設立に尽力、担当。 1992年より当院でも診療を開始。 ★得意分野 内科系疾患全般、月経困難症や不妊などの婦人科疾患、皮膚疾患。また、体質改善や健康維持など、いわゆる抗老化・若返りの漢方にも力を入れている。 ★趣味 猫、ランニング、フルマラソン(サブフォー、2009&2011年東京マラソン完走)、自転車、ゴルフなど。 ≫ 細野診療所(東京診療所)漢方治療の基本は体のバランスを整えることです。 それを漢方的な言葉を使って表現すれば、体の「気・血・水」の流れを整えるとか、「肝・腎・脾・肺・心」のバランスを整えるとなります。 つまり「血の流れを整え、血の質を良くする」治療と言い換えられるでしょう。 治療を行うには現在の体の状態を詳しく把握する必要があるため、最初に問診で患者さんの話を詳しくうかがって、体のおおよその状態を把握します。 次に脈診、舌診、腹診など、漢方特有の診察方法を行い、患者さんに合った漢方薬を処方します。 漢方の不妊治療はある程度継続しなければ結果は望めません。 当院には自然妊娠を目指す方はもちろん、体外受精を何度試みても妊娠しないので、体外受精の治療に併せて漢方も試したいという方まで幅広く来院されます。 漢方治療を開始すると、月経痛が軽くなった、痛み止めを服用しないで済んだ、経血の色が鮮やかになった、月経前症候群の症状が軽くなった、腹部、腰部の冷えが改善されてきたなどの変化を、多くの方が3か月程度で体感されます。 ハルカさんも漢方治療で血の質と流れを改善すれば、悩んでいる不安定な月経周期や基礎体温も安定してくるようになります。 漢方の治療はある程度時間がかかるとはいえ、何らかの体感がないと効果があるのか不安になり、治療を継続するのが難しくなるのではないでしょうか。 ほとんどの方が半年以上経過してくると、基礎体温の形がまとまってくる傾向にあります。 そうなれば、妊娠可能な体に変化してきたと考えていいでしょう。 どの程度で妊娠するかはその方の体の状況で違いますが、自然妊娠の場合は意外に早く、漢方治療を始めて3か月〜6か月程度で妊娠される方が多くみられます。 体外受精の場合は、6か月〜1年程度の期間が必要なケースが経験上多いと言えます。さらに体外受精は移植時と移植以降など、時期によって処方を細かく変更して成功率の向上を目指します。 また、当院では相互作用を高めるために、希望者には漢方薬と鍼灸治療の併用を行っています。
2014.2.14
専門医Q&A 漢方・鍼灸