いけした女性クリニック銀座 ジネコ取材済
東京都中央区銀座2-8-4 泰明ビル3F
婦人科 / 不妊治療
いけした女性クリニック銀座
東京都中央区銀座2-8-4 泰明ビル3F
診療科
婦人科
不妊治療
基本診療時間
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
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10:00~12:00 | ○ | ○ | ○ | ○ | △ | △ | ||
14:30~17:00 | ○ | ● | ○ | ○ | ● | |||
18:00~19:00 | ○ | ○ | ○ |
火曜午後14:00~15:30 土曜午前9:30~11:30/午後14:10~17:00
休診日
木曜日・日曜は不定休(9:30~12:00)
住所・連絡先
東京都中央区銀座2-8-4 泰明ビル3F
TEL: 03-3562-1966
池下 育子 院長プロフィール
2012年5月1日に、同ビル3Fへ移転し、新装。池下レディースクリニック銀座から、いけした女性クリニック銀座へ名称も変更いたしました。
当院は、クリニック化粧品やコンドームの購入ができます。サンプルをご用意してありますので、気になる化粧品などおありでしたら、お気軽にご相談ください。
池下 育子 院長略歴
帝京大学医学部卒業
帝京大学麻酔学教室助手として勤務
国立小児病院麻酔科
1979年
東京都立築地産院産婦人科勤務
周産期学のほか
1991年
同産院医長に就任
1992年
池下レディースクリニック銀座を開業
当初、更年期に悩む女性が美容院に行くような華やいだ気持ちで来院できるように、という思いから銀座という場所を選んだ。
しかし今は8割が若い働く女性。
会社や人間関係などのストレスで悩む女性たちの相談に本音でアドバイス。女性、心身のトラブル全般について積極的に取り組んでいる。
1999年
弟であり小児科医の宮野孝一(たかかず)先生と医療法人社団結草会を設立
2012年
医院名をいけした女性クリニック銀座へ改称
このクリニックに関連する監修記事、取材内容、ユーザー様からの質問と回答など、ジネコが企画した様々なコンテンツの一覧です。
記事一覧
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冷えが女性の体に与える影響とは?【冷え性と妊娠の関係】
冷えが女性の体に与える影響とは?【冷え性と妊娠の関係】 2017/4/7 池下育子(いけした女性クリニック銀座) 多くの女性が悩んでいる冷え性ですが、実は、冷えが不妊の原因になってしまうこともあると言います。冷えは女性の体に一体どんな影響をもたらすのでしょうか。 今回は、いけした女性クリニック銀座の池下育子先生に話をお聞きしました。 ▼ もくじ 冷えが婦人科系疾患を招くことも 冷え性は不妊の原因にもなるので要注意 1つでも当てはまったら冷え性の危険性アリ! 冷え性の改善は生活習慣の見直しから まとめ 冷えが婦人科系疾患を招くことも 血流が悪いことを冷え性と言います。冷え性そのものは病気ではありませんし、冷え性であることが直接、重大な病気につながることもほとんどありません。 とはいえ、放っておくと次のような症状を招く原因になってしまうこともあります。 ・ トイレが近い、便秘、下痢、食欲低下といった不定愁訴(ふていしゅうそ)と呼ばれる体調不良 ・ 免疫力低下により膀胱炎や腟炎などの炎症を起こしやすくなる 内臓機能の低下により、生理トラブル、PMS、更年期障害、子宮筋腫、子宮内膜症といった婦人科系疾患にかかりやすくなる ・ 手足など体のむくみ ・ 体調不良からメンタル系の病気につながり易くなることも 冷え性は不妊の原因にもなるので要注意 冷え性が直接、不妊の原因にはなりません。ただし、前述したように、冷えによって生殖機能の働きが悪くなり、 黄体機能不全などの着床障害による不妊症 無月経や希発月経などの排卵障害による不妊症 などを引き起こすことは非常に多いと言えます。 一方、不妊症だった方が、生活習慣の見直しと体を温める漢方を毎日飲み続けたことによって、基礎体温が徐々に上がり妊娠したケースもこれまでにいくつも見てきました。 ですから、すべての人にあてはまるとは言えませんが、体温が低いと妊娠しづらく、体温が高いと妊娠しやすいというのは確かにありますね。 1つでも当てはまったら冷え性の危険性アリ! □手や足の先が冷たい(人と握手した時、自分のほうが冷たいと感じる) □直接お腹を触ると冷たいと感じる □平熱が35℃台の時が多い □コーヒーやお茶、冷たい飲み物をよく飲む □お風呂に入らず、シャワーで済ませることが多い □運動をあまりしていない □痩せすぎと言われる □太りすぎ、汗っかきとよく言われる チェックリストの1つでも当てはまったら冷え性の可能性があります。妊活中の女性は得に気をつけましょう。次の章で、冷え性改善のための方法をご紹介します。 冷え性の改善は生活習慣の見直しから ●食事面 冷たい食べ物はできるだけ避け、体を温めるものを食べましょう。 また、辛い食べ物は体を温めるイメージがありますが、汗が出すぎるとかえって体を冷やしてしまいます。刺激の強すぎるものは避けましょう。コーヒーやお茶など利尿作用のあるものも飲み過ぎると体を冷やすので適度な量に。 熱を生み出す筋肉の原料になるたんぱく質は意識的に摂取しましょう。 ●運動面 体を適度に動かすことも大切です。こまめなストレッチで血流が良くなります。普段、運動習慣のない人は、こわばった体を時折伸ばすだけでも十分効果が期待できるでしょう。 ●生活面 気温の急激な変化も体を冷やす要因となります。季節によっては、屋外と室内の温度差が大きい場合もあります。薄手のカーディガンを持ち歩くなど、重ね着で状況に合わせて臨機応変に体温調整できる工夫をしてください。 また、入浴こそ血行を良くし、体を温める絶好の時間です。シャワーだけで済まさず、夜だけでも38℃〜40℃のお湯にじっくり浸かりましょう。15分以上の半身浴をすれば、じんわり体が温まってきますよ。 池下先生より まとめ 手足の先の冷えだけでなく、お腹を触って冷たいと感じたら冷え性と思って対処しましょう。お腹が冷えていると膀胱、腸、子宮、卵巣の動きを悪くし、それが不妊の原因にもなってしまいますからね。 [無料]気軽にご相談ください お話を伺った先生のご紹介 池下育子先生(いけした女性クリニック銀座) 青森県出身。帝京大学医学部卒 帝京大学麻酔学教室助手、国立小児病院麻酔科、都立築地産院産婦人科勤務。同病院医長を経て1992年池下レディースクリニック銀座開業。会社や人間関係などのストレスで悩む女性たちに本音でアドバイス。また、女性、心身のトラブル全般に積極的に取り組む。12年、医院名をいけした女性クリニック銀座へ改称。『はじめての子宮がん検診』『妊活 いますぐはじめたい6つの習慣』など、女性の病気、妊娠にまつわる著書多数。 冷えが女性の体に与える影響とは?【冷え性と妊娠の関係】 2017/4/7 池下育子(いけした女性クリニック銀座) 多くの女性が悩んでいる冷え性ですが、実は、冷えが不妊の原因になってしまうこともあると言います。冷えは女性の体に一体どんな影響をもたらすのでしょうか。 今回は、いけした女性クリニック銀座の池下育子先生に話をお聞きしました。 ▼ もくじ 冷えが婦人科系疾患を招くことも 冷え性は不妊の原因にもなるので要注意 1つでも当てはまったら冷え性の危険性アリ! 冷え性の改善は生活習慣の見直しから まとめ 冷えが婦人科系疾患を招くことも 血流が悪いことを冷え性と言います。冷え性そのものは病気ではありませんし、冷え性であることが直接、重大な病気につながることもほとんどありません。 とはいえ、放っておくと次のような症状を招く原因になってしまうこともあります。 ・ トイレが近い、便秘、下痢、食欲低下といった不定愁訴(ふていしゅうそ)と呼ばれる体調不良 ・ 免疫力低下により膀胱炎や腟炎などの炎症を起こしやすくなる 内臓機能の低下により、生理トラブル、PMS、更年期障害、子宮筋腫、子宮内膜症といった婦人科系疾患にかかりやすくなる ・ 手足など体のむくみ ・ 体調不良からメンタル系の病気につながり易くなることも 冷え性は不妊の原因にもなるので要注意 冷え性が直接、不妊の原因にはなりません。ただし、前述したように、冷えによって生殖機能の働きが悪くなり、 黄体機能不全などの着床障害による不妊症 無月経や希発月経などの排卵障害による不妊症 などを引き起こすことは非常に多いと言えます。 一方、不妊症だった方が、生活習慣の見直しと体を温める漢方を毎日飲み続けたことによって、基礎体温が徐々に上がり妊娠したケースもこれまでにいくつも見てきました。 ですから、すべての人にあてはまるとは言えませんが、体温が低いと妊娠しづらく、体温が高いと妊娠しやすいというのは確かにありますね。 1つでも当てはまったら冷え性の危険性アリ! □手や足の先が冷たい(人と握手した時、自分のほうが冷たいと感じる) □直接お腹を触ると冷たいと感じる □平熱が35℃台の時が多い □コーヒーやお茶、冷たい飲み物をよく飲む □お風呂に入らず、シャワーで済ませることが多い □運動をあまりしていない □痩せすぎと言われる □太りすぎ、汗っかきとよく言われる チェックリストの1つでも当てはまったら冷え性の可能性があります。妊活中の女性は得に気をつけましょう。次の章で、冷え性改善のための方法をご紹介します。 冷え性の改善は生活習慣の見直しから ●食事面 冷たい食べ物はできるだけ避け、体を温めるものを食べましょう。 また、辛い食べ物は体を温めるイメージがありますが、汗が出すぎるとかえって体を冷やしてしまいます。刺激の強すぎるものは避けましょう。コーヒーやお茶など利尿作用のあるものも飲み過ぎると体を冷やすので適度な量に。 熱を生み出す筋肉の原料になるたんぱく質は意識的に摂取しましょう。 ●運動面 体を適度に動かすことも大切です。こまめなストレッチで血流が良くなります。普段、運動習慣のない人は、こわばった体を時折伸ばすだけでも十分効果が期待できるでしょう。 ●生活面 気温の急激な変化も体を冷やす要因となります。季節によっては、屋外と室内の温度差が大きい場合もあります。薄手のカーディガンを持ち歩くなど、重ね着で状況に合わせて臨機応変に体温調整できる工夫をしてください。 また、入浴こそ血行を良くし、体を温める絶好の時間です。シャワーだけで済まさず、夜だけでも38℃〜40℃のお湯にじっくり浸かりましょう。15分以上の半身浴をすれば、じんわり体が温まってきますよ。 池下先生より まとめ 手足の先の冷えだけでなく、お腹を触って冷たいと感じたら冷え性と思って対処しましょう。お腹が冷えていると膀胱、腸、子宮、卵巣の動きを悪くし、それが不妊の原因にもなってしまいますからね。 [無料]気軽にご相談ください お話を伺った先生のご紹介 池下育子先生(いけした女性クリニック銀座) 青森県出身。帝京大学医学部卒 帝京大学麻酔学教室助手、国立小児病院麻酔科、都立築地産院産婦人科勤務。同病院医長を経て1992年池下レディースクリニック銀座開業。会社や人間関係などのストレスで悩む女性たちに本音でアドバイス。また、女性、心身のトラブル全般に積極的に取り組む。12年、医院名をいけした女性クリニック銀座へ改称。『はじめての子宮がん検診』『妊活 いますぐはじめたい6つの習慣』など、女性の病気、妊娠にまつわる著書多数。
2017.4.7
インタビュー 妊娠・出産
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妊娠中の風邪と胎児への影響は?薬の服用や予防法、対処法
妊娠中の風邪と胎児への影響は?薬の服用や予防法、対処法 2017/3/17 池下育子(いけした女性クリニック銀座) 妊娠中は免疫力が低下しているため、普段にくらべても風邪をひきやすくなっています。「風邪っぽいかも」と感じたら、妊娠前はとりあえず市販の風邪薬を飲んで様子をみていたものの、妊娠中は、お腹の赤ちゃんへの影響が気になりますよね。 今回は、いけした女性クリニック銀座の池下育子先生に、妊娠中の風邪や、薬との付き合い方について話をお聞きしました。 ▼ もくじ 風邪をひいても、自分の判断で薬を服用しないで 妊娠初期は特に要注意の薬がある 抗ウイルス剤、抗生物質も警戒して まとめ 風邪をひいても、自分の判断で薬を服用しないで 妊娠中、もし風邪をひいてしまったらどうすればいいのでしょうか。 微熱程度であれば、自宅で安静に。症状がひどくならない限りは自然治癒に頼りましょう。 たんぱく質・カルシウム・ミネラル・ビタミンCといった栄養素を積極的に摂取したり、ぬれマスクをして過ごすことで、比較的はやく回復する場合もあります。 それでも、 咳がとまらない 鼻水が出る 頭痛がする 高熱 といった症状が続くようであれば、かかりつけの産科を受診しましょう。 くれぐれも手もちの咳止め、鎮痛剤、風邪薬を自身の勝手な判断で服用するのだけはやめてください。赤ちゃんへの影響もありますし、薬の飲み合わせがよくないものもあるからです。 妊娠中は特に用心して、市販薬も含め一つひとつ薬の成分を医師に確認してから服用することをおすすめします。 妊娠初期は特に要注意の薬がある 妊娠中の薬の服用で気をつけたいのは、服用時期と薬の種類です。 ●服用時期 特に妊娠初期は、赤ちゃんの大事な臓器が形成される時期であり、薬の影響を受けやすい時期でもあります。一部の薬の服用によって奇形が発現する可能性もあります。 ●薬の種類 薬の種類で言えば、解熱剤と咳止めが要注意です。 バファリンやロキソニン、ボルタレンといった市販の解熱鎮痛剤を妊娠28週目以降に服用すると、赤ちゃんの心臓血管に影響することがあります。 38.5℃以上の高熱が続き、赤ちゃんの心拍もドキドキしてきている時には解熱剤を使う場合もあります。病院では、妊娠中にも使える解熱鎮痛剤を処方するようにしています。 また、熱を下げる薬がその人にとって危険な場合は、抗菌剤を出して咳から肺炎にならないよう対処をすることもあります。 咳止めの中には、腸の蠕動(ぜんどう)運動を抑える作用をもつものもあり、服用することで便秘になってしまう場合があります。その時に便秘薬を飲んでしまうと、ふたたび活発に動き出した腸が子宮を刺激し、切迫流産などを引き起こしてしまうケースもみられます。 医師は常に風邪の症状と赤ちゃんへの弊害とを天秤にかけて薬を処方しています。ですから、安心・安全のためにも、病院で処方してもらった薬を服用するようにしましょう。 抗ウイルス剤、抗生物質も警戒して ほかにも、クラミジアなどの治療で抗菌剤として使われるテトラサイクリン系抗生物質が、赤ちゃんの歯の発育に影響を及ぼす場合があると言われています。妊娠中は絶対避けたいものがあるので気をつけてください。 妊娠中の風邪予防は徹底する 妊娠中に薬の服用をせずに済ませるためには、風邪をひかないよう日頃から予防を徹底するのが一番です。次のことを心がけてください。 ●帰宅したら手洗い、うがいを励行する 手洗いとうがいをあなどってはいけません。これだけでかなりのウイルスを体内にもち込まずに済みます。 ●バランスのとれた食事と十分な睡眠を 特に、つわりがはじまると食欲も落ちてしまいがちですが、高タンパク、ミネラル、カルシウム、ビタミンCをしっかり摂取しましょう。また、しっかり眠ることも大事です。 ●できるだけ人混みに入らない 外出時、どうしても人混みを歩かなければならない時はぬれマスクを着用してください。病原菌は鼻とのどから入ってくると言われています。ここを保湿するだけでもだいぶ違うはずです。 池下先生より まとめ 特に妊娠初期の方にはお薬を処方したくないというのが本音です。なので、まずはうがい・手洗いで風邪予防に努め、それでも風邪をひいてしまったら医者に相談してください。それが一番です。 [無料]気軽にご相談ください お話を伺った先生のご紹介 池下育子先生(いけした女性クリニック銀座) 青森県出身。帝京大学医学部卒 帝京大学麻酔学教室助手、国立小児病院麻酔科、都立築地産院産婦人科勤務。同病院医長を経て1992年池下レディースクリニック銀座開業。会社や人間関係などのストレスで悩む女性たちに本音でアドバイス。また、女性、心身のトラブル全般に積極的に取り組む。12年、医院名をいけした女性クリニック銀座へ改称。『はじめての子宮がん検診』『妊活 いますぐはじめたい6つの習慣』など、女性の病気、妊娠にまつわる著書多数。 妊娠中の風邪と胎児への影響は?薬の服用や予防法、対処法 2017/3/17 池下育子(いけした女性クリニック銀座) 妊娠中は免疫力が低下しているため、普段にくらべても風邪をひきやすくなっています。「風邪っぽいかも」と感じたら、妊娠前はとりあえず市販の風邪薬を飲んで様子をみていたものの、妊娠中は、お腹の赤ちゃんへの影響が気になりますよね。 今回は、いけした女性クリニック銀座の池下育子先生に、妊娠中の風邪や、薬との付き合い方について話をお聞きしました。 ▼ もくじ 風邪をひいても、自分の判断で薬を服用しないで 妊娠初期は特に要注意の薬がある 抗ウイルス剤、抗生物質も警戒して まとめ 風邪をひいても、自分の判断で薬を服用しないで 妊娠中、もし風邪をひいてしまったらどうすればいいのでしょうか。 微熱程度であれば、自宅で安静に。症状がひどくならない限りは自然治癒に頼りましょう。 たんぱく質・カルシウム・ミネラル・ビタミンCといった栄養素を積極的に摂取したり、ぬれマスクをして過ごすことで、比較的はやく回復する場合もあります。 それでも、 咳がとまらない 鼻水が出る 頭痛がする 高熱 といった症状が続くようであれば、かかりつけの産科を受診しましょう。 くれぐれも手もちの咳止め、鎮痛剤、風邪薬を自身の勝手な判断で服用するのだけはやめてください。赤ちゃんへの影響もありますし、薬の飲み合わせがよくないものもあるからです。 妊娠中は特に用心して、市販薬も含め一つひとつ薬の成分を医師に確認してから服用することをおすすめします。 妊娠初期は特に要注意の薬がある 妊娠中の薬の服用で気をつけたいのは、服用時期と薬の種類です。 ●服用時期 特に妊娠初期は、赤ちゃんの大事な臓器が形成される時期であり、薬の影響を受けやすい時期でもあります。一部の薬の服用によって奇形が発現する可能性もあります。 ●薬の種類 薬の種類で言えば、解熱剤と咳止めが要注意です。 バファリンやロキソニン、ボルタレンといった市販の解熱鎮痛剤を妊娠28週目以降に服用すると、赤ちゃんの心臓血管に影響することがあります。 38.5℃以上の高熱が続き、赤ちゃんの心拍もドキドキしてきている時には解熱剤を使う場合もあります。病院では、妊娠中にも使える解熱鎮痛剤を処方するようにしています。 また、熱を下げる薬がその人にとって危険な場合は、抗菌剤を出して咳から肺炎にならないよう対処をすることもあります。 咳止めの中には、腸の蠕動(ぜんどう)運動を抑える作用をもつものもあり、服用することで便秘になってしまう場合があります。その時に便秘薬を飲んでしまうと、ふたたび活発に動き出した腸が子宮を刺激し、切迫流産などを引き起こしてしまうケースもみられます。 医師は常に風邪の症状と赤ちゃんへの弊害とを天秤にかけて薬を処方しています。ですから、安心・安全のためにも、病院で処方してもらった薬を服用するようにしましょう。 抗ウイルス剤、抗生物質も警戒して ほかにも、クラミジアなどの治療で抗菌剤として使われるテトラサイクリン系抗生物質が、赤ちゃんの歯の発育に影響を及ぼす場合があると言われています。妊娠中は絶対避けたいものがあるので気をつけてください。 妊娠中の風邪予防は徹底する 妊娠中に薬の服用をせずに済ませるためには、風邪をひかないよう日頃から予防を徹底するのが一番です。次のことを心がけてください。 ●帰宅したら手洗い、うがいを励行する 手洗いとうがいをあなどってはいけません。これだけでかなりのウイルスを体内にもち込まずに済みます。 ●バランスのとれた食事と十分な睡眠を 特に、つわりがはじまると食欲も落ちてしまいがちですが、高タンパク、ミネラル、カルシウム、ビタミンCをしっかり摂取しましょう。また、しっかり眠ることも大事です。 ●できるだけ人混みに入らない 外出時、どうしても人混みを歩かなければならない時はぬれマスクを着用してください。病原菌は鼻とのどから入ってくると言われています。ここを保湿するだけでもだいぶ違うはずです。 池下先生より まとめ 特に妊娠初期の方にはお薬を処方したくないというのが本音です。なので、まずはうがい・手洗いで風邪予防に努め、それでも風邪をひいてしまったら医者に相談してください。それが一番です。 [無料]気軽にご相談ください お話を伺った先生のご紹介 池下育子先生(いけした女性クリニック銀座) 青森県出身。帝京大学医学部卒 帝京大学麻酔学教室助手、国立小児病院麻酔科、都立築地産院産婦人科勤務。同病院医長を経て1992年池下レディースクリニック銀座開業。会社や人間関係などのストレスで悩む女性たちに本音でアドバイス。また、女性、心身のトラブル全般に積極的に取り組む。12年、医院名をいけした女性クリニック銀座へ改称。『はじめての子宮がん検診』『妊活 いますぐはじめたい6つの習慣』など、女性の病気、妊娠にまつわる著書多数。
2017.3.17
インタビュー 妊娠・出産