むーみんさん　こんにちは。 採卵お疲れさまでした。

私も重度のPCOSです。むーみんさんに似ているのですが、
私もタイミング治療（HMG-HCG）を6回繰り返し、その後
体外受精に進みました。タイミング治療の間は色々な種類の
誘発剤を試し、私の卵巣と一番相性の良いものを探しました。
薬剤の量も毎回調節したり、糖尿病の薬を併用したり、
とにかく良い卵胞が育つ薬を探せ！という感じで毎回違う薬剤を
注射していました。

その間、タイミング治療2回目には陽性反応が出たのですが、ごく薄く、
胎嚢に至っては米粒くらいの大きさで、超音波で見ても見るからに
生命力がゼロに近い胎嚢でした。案の定、すぐに初期流産しました。

さて、本題の体外受精の話に入ります。

私の初体外受精では、採卵21個中、受精したのはたった2個でした。
さらに胚盤胞まで進んだのは1個のみで、その1個を凍結保存して、
OHSSが落ち着くのを待って移植しました。結果その胚盤胞で妊娠して
無事出産に至りましたが、採卵当時は絶望の淵に立たされていました。

というのも、たった1つの胚盤胞の質を先生の奥様に尋ねたところ、
最初はなかなか答えてくれませんでしたが、しつこく聞いたら
「う～ん・・・　１～５までの間で言ったら・・・　３・・・かな」と言いにくそうに
おっしゃられたからです。直感的に、多分奥様は2とおっしゃられたいの
だな、と感じました。（ちなみに奥様も不妊治療専門医）

私の中では、たった一つの胚盤胞がランク的に中の下で（奥様の
ニュアンスでは）、さらにそれを凍結するなんて、もうだめだー　と
目の前が真っ暗になりましたが、その時はOHSSを乗り越える事と
次の体外受精に向けてお金を用意しなければ、という2点に
意識を向けて、何とか絶望感から抜け出しました。

そして2,3ヶ月後、いよいよ胚盤胞移植の日がやってきたのですが、
先生が前回とは打って変わって明るく、いきいきとしたお顔で

「かぶとむしさん、あの胚盤胞ね、凍結した時は元気なくて心配だった
　けど、解凍したらすごく生命力強くてぐんぐん育っていってるよ。
　だからこの子は強い子だから大丈夫だと思うよ」　とおっしゃりました。

私は期待して後から傷つくのが怖かったので、「そんな事あるわけない」
というような気持ちでいたのですが、結果先生の言うとおりでした。

私の場合、採れた21個の卵の中に１個だけ良い卵があって、それが
うまく育ってくれたのだと思います。

むーみんさんは採卵24個中受精卵13個と、しっかり受精されてます
よね。しかも一度は陽性反応も出たのだから、いつかまた妊娠できると
思うのです。

ただひとつ、病院がむーみんさんに合わないのかな？と少し心配です。
点鼻薬が効かない事なんてあるのか？とかちょっと不思議に思って
しまいますしさらに言えば点鼻薬って排卵を抑える為のものですよね？
卵胞が壁に張り付いていて取れる状態ではなかった、という説明も
よくわかりません。

私が選んだ病院は、先生の口が悪い、態度が悪い、愛想が悪い、
という所で多くの患者さんが「こんな先生もうイヤ」と転院してしまったり
する病院ですが、私は先生の腕を信じて全てお任せしました。
結果、1回目の体外で成功できました。

逆に、私が通っていた病院を避けていた知人は、他の病院で体外
や顕微を4回繰り返しても妊娠できなかったのが、私の妊娠を知って
私の病院に転院し、1回目の顕微で妊娠→出産しました。なので
本当に病院との相性もあると思います。

私は治療中、なかなか結果がでない事に疲れ、失望し、ついには
「私が妊娠出産してわが子をこの手に抱くことなんて一生できるわけ
がない」と真剣に思っていました。治療を続けるのは気休め、
という感じで。でも今は子供に振り回される毎日です。
人生って本当にわからないな、と思います。

むーみんさん、あなたの卵巣の中には質の良い卵がきっとあります。
来たるべき晴れの日に備え、健康な卵作り、体作りを頑張って下さい。

私は毎日良質のビタミンEを摂る、毎日ウォーキングで体を温める、
冷たいものは飲まない食べない、早寝早起きを心がける、
タバコの煙は避ける、といった事で自分を忙しく保っていました。

長くなってすみませんが、私のようなパターンもあります。
同じPCOSの仲間として応援していますので、
くじけることなく頑張って下さい。

2010.8.25 10:48 30