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野田聖子・小渕優子 スペシャル対談
不妊治療保険適用、少子化問題を今、問う
民主党政権発足以来、早5ヶ月以上がたちました。
民主党が掲げるマニフェストの一つ、不妊治療保険適用の問題について『ジネコ』でコメントを求めたところ断わられた経緯があります。
少子化対策問題も含め、今回は野田聖子さんと内閣府特命担当大臣(少子化対策・男女共同参画)を務めた小渕優子さんに、この二つの問題についてお話を伺いました。
不妊治療の保険適用現在の進捗状況は?
前号(「ジネコ」2009年冬号)に引き続き、野田さんにご登場いただきました。今回は、小渕さんとの対談が実現し、さらに充実したお話が伺えるかと思います。どうぞよろしくお願いします。
野田:イントロダクションとして、小渕さんをお呼びした経緯を少しお話しします。私は、女性議員のなかで信頼している方が二人いるのですが、一人は小渕さん、もう一人は橋本聖子さんです。小渕さんは、自然妊娠で2人のお子さんを授かり、私は不妊治療の〝ファイター”(笑)で、その中間に位置しているのが橋本さんです。
橋本さんは、現在3人のお子さんがいらっしゃいますが、アスリートなので体脂肪率が9%なんですって。そうすると生理が止まってしまうらしく、子どもを産むタイミングのときだけ不妊治療をしていらっしゃる。
小渕:三者三様ですね。
野田:そうなんです。なので、不妊治療や少子化問題に関することを、感情論ではなくリーズナブルに(納得できる、妥当に)解決していける、ベストな取り合わせだと思っているのです。
小渕:私が内閣府特命担当大臣(少子化対策・男女共同参画)をしていたときに、野田さんのご紹介でFine(不妊体験者を支援するNPO法人)の方々からお話を伺い、さまざまな取り組みをしました。
野田:不妊治療を知らない人に知らせるだけでなく、自然妊娠で子どもを産んだ女性とも分かち合える、やさしい社会を目指そうという取り組みの第一歩でしたよね。
小渕:
志半ばで政権交代してしまったので……。
野田:そうですよね。では、新政権になった民主党は、マニフェストにあげた「不妊治療の保険適用」について、現段階で、何をどのように進めているのか、厚生労働省と民主党の政策担当者に、先ほど直接聞いてきました。
小渕:どうでしたか?
野田:答えは、「現状何も動いていません」とのこと。
小渕:……。
『ジネコ』でも、民主党事務局の厚生労働担当者にお聞きしたところ、同じ答えが返ってきました。それはやはり、マニフェストに掲げた項目が多すぎて、手がつけられないということなのでしょうか?
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