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子宮内膜増殖症と妊娠希望

専門医Q&A 漢方・鍼灸

子宮内膜増殖症と妊娠希望

2013.5.12

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えりさんさん(40歳)

はじめまして。
現在子宮内膜増殖症(複雑型異型細胞)で、ヒスロンない服をしています。
このヒスロンで症状が落ち着けば、また不妊治療へ戻る予定となっています。
(ヒスロンを飲んで3カ月で、異型細胞は消えたようです)

お聞きしたいのは、私のように子宮内膜増殖症の治療をしつつ、妊娠に向けて何か体質改善などで漢方や鍼灸をすることは効果はありますか?

もちろん、今は子宮内膜増殖症をしっかりと治すことが先決であることは重々分かっているのですが、その先にあると信じている不妊治療で役立つ事をしたい気持ちでいっぱいです。


お話を伺った先生のご紹介

原 徳子 先生 (女性専門治療院 さくら治療室)


私は十数年岡山在住の師匠に指示し、修行の時代に大勢の患者様と出会い、お話しを聞くうち、女性が本当に心から自分の身体の状態を相談できる、女性特有の症状に詳しい女性専門の治療院が少ない事が分かり、それが女性専科さくらを立ち上げるきっかけとなりました。

不妊治療やレディースケアなど、治療といいながら、その治療に対する精神的ストレスが多いのも事実で、その為に不妊治療を断念した、
というお話しをよく聞きます。不妊治療は、心穏やかな温もりに満ちた、幸せなひと時であってほしいと願っています。 

「未病を治すとは」、病気になる前に病気を治す=病気になりにくい体にすることですが、実際には病気と病気でない身体との境目は
とても分かりにくいもので、病気でない時期にいかにケアするかで、病気になるか健康をとり戻すかが決まってきます。
その、病気でない時期に少しでも多くの方を健康に導く事のできる鍼灸師やセラピストを育ていく事も私の使命の一つと考えています。



≫ 女性専門治療院 さくら治療室

えり様

元々月経過多で、排卵もなくクロミドを使っていたとの事。

クロミドは卵胞刺激ホルモンや、黄体形成ホルモンを促進して、卵子を成熟させる作用がありますが、長期使用で抗エストロゲン作用によって、子宮内膜が薄くなるなど、妊娠の確率を下げる作用が出てくるとも言われています。

子宮内膜増殖症(複雑型異型細胞)の治療も、内膜の増殖を抑える治療になりますので、治療後の妊娠を希望される場合、子宮内膜増殖症の治療と並行して、身体全体のバランスを保つ鍼灸治療をして、いつでも不妊治療に専念できる身体にしていかれる事をおすすめします。

今までや、現在のお体の状態から、腎虚からの瘀血と思われます。冷え、疲れ、生活習慣の乱れ、肥満なども瘀血の原因になります。
鍼灸で、瘀血を治療して、いつでも不妊治療にギアチェンジできる身体作りをおすすめします。

しょうが、にんにく、タマネギ、青魚などを温かくして食べる。
野菜を温かくして食べる。
同じ姿勢を続けない、適度な運動なども、瘀血改善につながります。

でも1番は、「心穏やかに」です。


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